ウチの院長(主治医)⑦
それら以外に隔週(月2回)の血液検査検査で私たち透析患者は管理されています。体重、血圧、血糖値、血の濃さなどなど。その最大の関門はリンとカリウムだ。
双方、人間には絶対不可欠な栄養素。だけど腎臓が不全な透析患者は外に出せないから体内に貯まる。これがヤバイ。だから抑えつつ透析でデトックス!
因みにリンを多く含む食品は肉・魚・卵・乳製品などのたんぱく質豊富な食品。ナッツ類、納豆も、ということは豆腐豆乳も。シシャモやうるめ鰯なんかは激ヤバイ!でも一番不味いのは加工食品・飲料だ。ハムソーセージ蒲鉾練り物類にコカコーラ!
で、カリウムはズバリ野菜!果物!芋!豆(ここにも登場!納豆豆腐アウト!)
そんなん無理でしょう。人間やってられなくなる。だからリンを抑制するビートルとかランタン錠を毎日服用で処方されているわけだ。
ところで私は糖尿病患者特有のハマるとトコトン症があります。キットカットにハマればキットカット!アタリメにハマればアタリメ!の悪癖
それはまだ私がリンにも無関心だった頃、ローソンの「ちびっ子カルパス」にハマりまして😅サラミの小さいやつ。透析前に2袋買って透析中に隠れて食ってた。旨いんだ。暇で口寂しいんだな。これが不味かった。リンの数値が一気に13! 馬鹿でしょ。性なんだ。
ちょっとした騒ぎになりまして、薬を増やされ、流石に私も添加物加工食品の激ヤバパワーを知り、意識するようになったのさ。
カルパスの件?そんなこと白状しませんよ。今ハマっているのは昆布です。おしゃぶり昆布ではもうダメでライフに売ってる特用出汁昆布。カリウム大丈夫なの?
大丈夫です。ま、その為の透析なんだからさ。だから加工食品以外はさほど気にしていません。あれは貯まるから。血液検査前の週末が勝負処。欅の向う側
透析中必ず院長の回診がある。
「◯◯さ〜ん、お変わりないやろか」間伸びした「日刊競馬」の柏木集保みたいな野太い声。
私は不毛な会話を極力避けたいので「はい」と言って🫡 瞬了。が、血液検査の時はそうはいかない。あれこれリンとかカリウムとかを突いてくる。だから私も意地になって頑張る。結果リンもカリウムもOKなときはガッツポーズ!
対して、院長はそうでもない。
院長としては、指摘して心配したいのだ。構いたい。できればお薬増やしたい。でなくとも医師としてこの面倒臭い患者にアプローチして医療行為を行使したい。そのパフォーマンスから以前のような仲良しまではいかなくても普通の関係に戻りたい。世間体他の患者の手前。出来れば信用信頼を取り戻したい。
「仁川、信用信頼は求めるものじゃない。自ら生み出すものだ」これは私の心の声ね。
で、どうなるかというと私の上限値がどんどん厳しくなります。ハードルが上がるのだ。前はここまでならOKだね、が、ちょっと心配だと顔を曇らせ再検査までやりだしてくる。
「なんか食べた?心当たりは?」
「さあ」←クールに短く。コレが不味かった。原因不明で再検査(T ^ T)。適当に「シャウエッセン」とか言っておけばとあとで後悔。
なんたって「貴方のお身体の為」を思って「心配してるのよ」という大義名分の錦の御旗を彼奴等は掲げているからだ。なのに私ってなんという医療不信者😅
因みにリンの基準値は2.4〜4.3。レッドラインは6.0です。13超えるまで放って置かれた私なのに?
どんどん私への要求は高まっていく。オリンピック選手が記録を縮めるようにコーチにしごかれるように、姑小姑の嫁イビリであれダメこれダメ、まるでメンヘラ彼女の要求束縛のように
たまには「よくがんばったねとか褒めろよボケタコヤブ」。だいたい透析患者が週末中2日でなんか食べれは腎機能イカれてるんだから上がるわけで、それで上がらなかったら透析する必要もないし、透析したらこの数値はその基準値範囲内かそれ以下になるわけだ。危険では?
で、そうなると不思議で無性に生野菜果物、ハムソーセージが食べたくなる。血液検査が終わった翌日はシャウエッセンとフルーツ祭りです。なんでセロリが食べたいんだろ?不思議
そんな私もしくじった今年正月明けの検査でリンとカリウムが高かった話。院長は「お正月だから美味しいものたべたんかな」と割りとフラットな対応。私もさほど気にしてなかったんですが、後で知るのだけど原因は「干し柿」。生でもベストテン8位が干すと4倍となる。1位はバナナのその3倍のダントツ1位! 私はそれ知らないで季節の風物詩として買った食べたよ。で、年が開けてからまた買った。だいたいあれって6個入りですよね。で、血液検査前の週末、冷蔵庫にあった食べ残しの干し柿4個を見つけて全部食べちゃった。
カリウムは基準値は3.6〜5.0です。それが7を超えたと再検査。
で、その後、副仁川が鉢巻してやって来た。目の色変えて(この間のレントゲン騒動みたいに)。※この鉢巻は涎を拭くためもある。
往生しましたよ。で、「たぶんその前たまたま食べた干し柿のせいじゃないですか?そうは言っても生野菜や果物をカラダか欲してるから仕方ないでしょう」といったら、この馬鹿なんて言ったと思います。
まるで新宿歌舞伎町の裏路地から短い白衣の男が顔を近づけてきて
「いいおクスリありますよ」
だってさ。やれんのう
で、血液検査の再検査は正常に戻り問題なし。
もう干し柿は食べない。
私はあの日から副仁川のことを「売人」と密かに名付けて軽蔑している。そんな馬鹿との邂逅は三年前のカルシウム騒動から幕を開けました。
※ 文中「仁川」とあるのは「インチョン=院長」ね。ささやかなストレス解消なのさ
やれんのう