あかんたれブルース

継続はチカラかな

2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

串カツ食えば鐘が鳴るなり一心寺

枝雀の演目に『天神山』という噺があります。 前半は「野ざらし」・「骨つり」 後半は「葛の葉伝説」のパロディ この噺は味わいがあって 後味がとてもよろしゅうございます。 https://www.youtube.com/watch?v=KRv4J3kLiDs この噺に出てくる一心寺は天王寺動…

ネタバレ御免『くちづけ』のカウンターキッス

院内鑑賞のラストは『くちづけ』 ・・・参ったよ。 ちょいす姉さんが「たまらん」といってたが わたしゃ昨夜消灯後に隠れて観てて 暗い病室のなかで声を殺して号泣したよ。 まったく予備知識なしで臨んだこともあって 不意打ち、闇討ち、急所突きを喰らった…

マッサンの本格モルトウイスキー

『花子とアン』も今週で終わりでしたね。 わたしは途中からというかホント最後のほうだけ 入院してから40日だけでしたが、 なかなか面白い朝ドラでした。 さて、来週からの新朝ドラ『マッサン』は ニッカウイスキーの創業者竹鶴政孝を モデルにしたものです…

偽善と売名と差別

先週木曜日の外出先の中華屋で スポーツ新聞を広げてたら杉良太郎が 「偽善」がどうのこうのという記事が目にとまった。 氏がその流し目で 全国のオバサンたちを悩殺してたのは もう十数年、何十年前の話だろう・・・ ヨン様~あ、の前は、杉様~あ、だった…

ギャツビーを抱きしめたい。

DVD鑑賞第2シーズン第四弾は 『華麗なるギャツビー』(ディカプリオ版) でした。 原作はF・スコット・フィッツジェラルド アメリカ文学最高峰と 謳われる同名小説。 ロバート・レッドフォードの 『華麗なるギャツビー』は知っていたけれど、 実は観ていない…

陽だまりのなかの純愛

DVD鑑賞第2シーズン第三弾は 『陽だまりの彼女』でした(汗) えええっ、そんなの観るのと意外に思うかもしれないが 観ますよなんだって気が向けばアニメだって芸術だって で、松潤と上野樹里の共演という 軽そうでトレンディーっぽい恋愛ものだ! 評価点が…

ちんこ立ちぬ、いざ

そんなわけで本日は『風立ちぬ』でした。 風立ちぬ、いざ生きめやも オープニングの冒頭に ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節 堀辰雄の訳は彼の『風立ちぬ』で有名です。 高校時代買って持ってたんですが 読んだ記憶がない。 青空文庫でちょっと拝見しまし…

やさしいちんこをさがして

『パーマネント野ばら』いいわ。 西原作品は映画化するにあたっての 原作・素材として極上のネタだてことをますます痛感。 無論、監督吉田大八の力は認めた上での話ですよ。 西原作品の自伝的シチュエーションが (四国・土佐・港町・ガラの悪いド田舎) わ…

院内八景 謎の人妻の怪

わたしの病室は四人部屋でそれぞれが カーテンで仕切られています。 入院当初の向かいのSさんとは心安くよく会話した のですが、ほかの人はどうも人見知りなようで 看護士や医師には饒舌なのですが わたしにはなんかよそよそしい。 で、あんまり知らない、見…

院内八景 ちゃんと役にたったメシ

不自由で退屈な入院生活を余儀なくされています。 まあ、そんなに贅沢や我が儘はいえない。 自分なりにささやかな楽しみの工夫もしています。 毎回のご飯を少し残して次回に繰り越すのも そのひとつで、いまではまるまる一食分が貯まって 朝食は昼食に、昼食…

腑抜けたエンディングは許さない。

予感はあたったのです。 先日借りてきた『桐島、部活やめるってよ』に 懐かしい『サード』を重ねてしまった。 とくれば、きっとこの 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』は 『祭りの準備』ではなかろうか、と 勝手な予感がありました。 これ、わたしの自論の…

藤沢周平の灯

入院して新しい楽しみを発見しました。 朗読ってやつです。 これまで古今亭志ん朝とか枝雀とかで 慰めにしておりまいた 入院して新しい楽しみを発見しました。 朗読ってやつです。 これまで古今亭志ん朝とか枝雀とかで 慰めにしておりまいたが あるんですね…

デフォルメのなかの真実ぽさ

レンタルDVD鑑賞3本目は 『桐島、部活やめるってよ』でした。 これも例のタンタン節なのですが非常に良い。 ま、昨日の他人事ファクターからすると 高校卒業して37年のわたしにとって そういうシチュエーションは遥か遠い記憶の彼方 てなことなんでしょうか…

他人事の感動と間合い

土曜日に病室を抜け出しテクテク歩いて 田端駅前のツタヤで借りてきたDVDから 昨日は『そして父になる』を観ました。 是枝裕和監督のこの作品はカンヌで 審査員賞を受賞した話題作。 六年前に赤ちゃんをすり替えられた家族 それまで自分の子として育ててきた…

赦す信仰と越える勇気と伝説

金曜日に『花子とアン』を見逃したので 昨日朝のBSで金土曜日の分をまとめて観ましたら ちょうど兄やん吉太郎さんが 戦前戦中の己の在り方に深く反省していた。 多くの人が掌を返したようになったのに 正直な人ですね。 この後戦犯に問われないか心配です。 …

久々の中島みゆきは知っている

中島みゆきは知っている [ Nobody Is Right,] もしも私が全て正しくて とても正しくて 周りを見れば 世にある限り全てのものは 私以外は間違いばかり もしもあなたが全て正しくて とても正しくて 周りを見れば 世にある限り全てのものは あなた以外は間違い…

さらば良い子のゆりかご

隣の奇知害おばさんのパフォーマンスに困惑する ルイちゃんからこういう情報をもらった。 http://www.ipt-clinic.com/blog/index.php?e=121 これまで精神疾患ふくめて病める人たちの在り方 その弊害について記事にして参りましたが なるほどこれで話の辻褄が…

法を背景にした力の支配じゃ無理がある。

未観のDVD鑑賞 本日は『戦艦バウンティ号の叛乱』(1935年也) 史実をもとにしたベストセラー小説の映画化 主演はクラーク・ゲーブル 昔わたしが観たのはリメイク版の『戦艦バウンティ』 こっちは最後は主人公(マーロン・ブランド)が 火事で大火傷をして死…

不要の要 フーテンの寅

これは段平から聞いた話なんだけど 寅さんの生みの親、 男はつらいよの原作脚本監督の山田洋次が 幼少の頃・・・戦中か戦後すぐの話 ある男が毎日の通勤列車に乗っていたそうで そこは労働者や行商のおじさんおばさん学生で ぎゅうぎゅう詰めなんだそうです…

脳 VS 心 屠られた安全弁

わたしはかつて心というものを体とわけて さらに精神と魂からなるとしました。 体(精神(魂)精神)体 って感じね。 これとは違う角度の捉え方として 脳VS心 の関係があることに気づいた。 近代からこっち、戦後から堅調に 1970年代から露骨に 脳が心を抑え…

有事とは不自然極まりない環境なり

未観のDVD鑑賞 本日は『太平洋作戦』(1951年也) ジョン・ウエイン主演の戦争モノ。 共演がロバート・ライアン。 このロバート・ライアンって顔に似合わず 多くの悪役敵役で多数の作品に登場する名脇役。 日本でいえば山形勲と月形龍之介を足して割った よ…

臨死体験と脳と心と寅さん

昨夜、NHK特集で 臨死体験・死ぬとき心はどうなるのか というのをやっていた。 脳と心、魂、意識、体外離脱、死後の世界・・・ こういったテーマは非常に興味深い 多くの人たちが関心をよせるものですが 現在の科学では立証解明が難しいものです。 UFOとか地…

寅さんとリリーの物語

アレックスが寅さんを観たことがないという。 当然、寅さんとリリーのことも知らない と思ってYou Tube から画像を切り張りして 寅さんとリリーの物語を作ってみました。 https://www.youtube.com/watch?v=KZBiUrYY0io https://www.youtube.com/watch?v=amY5…

市っぁんに学ぶ 間合いと線引き

えーっ座頭市シリーズから初期のものを順に 続・座頭市物語(1962年) 監督:森一生 新・座頭市物語(1963年) 監督:田中徳三 座頭市兇状旅(1963年) 監督:田中徳三 を観ました。 この前半の作品で市っぁんの生い立ち経歴が だいたいわかるようになってい…

馬さんが学ぶ 食の安全基準

昨夜夜中の2時半に目が醒めて それから目が冴えちゃたら腹へって 病室を抜け出して コンビニでカップヌードルカレーを食った 馬太郎です(汗)。ごきげんよう。 いえ、汁は飲みません。寸止めです。 塩分を気にする55歳の透析患者だ。 カレー味を選んだのも…

寅さんに学ぶ 日本の恋愛規格

昨日の続き わたしの友人でその一線を越えられない いや越えない男がいる。 わたし同様にもうそう若くはないのだが 彼にそういう主義思想選択をもたらした 体験や背負っているものは想像するだけ。 理論派の彼が寅さんに影響されるとは思わないが 結果として…

寅さんに学ぶ 男と女の瀬戸際と契り

寅さんをネタにして語ったりしてますが ゆうべトリックスターさんの寅さん記事 「寅次郎あじさいの恋」と、いしだあゆみの後悔。 http://blogs.yahoo.co.jp/trickstar2003jp は実に興味深く考えさせられるものでした。 この作品は数ある寅さんシリーズのなか…

祭りの後の月見弁当

ミッション決行しました。昨夜の19:45分 千駄木「かつ亭」にチェックイン 前から下見して練りに練った注文は、 単品で一口ヒレカツとエビフライの大 それにホタテ。 うう~ん、定食にしなくていいんだ。 味噌汁は飲めないんだよ。 皿はひとつに盛っておくれ…

ささやかな楽しみ

看護士が各患者に配膳しだした 昨夜の夕食時 向かいのカーテンごしから 「きぬかつぎ」という言葉が漏れたのを耳にした。 きぬかつぎかあ・・・もうそうい季節だよなあ 里芋の小さい奴で皮ごと茹でてぷりんと 手でつまんで押して中身を出す。 それに塩をまぶ…

偽装表示の黄昏

饅頭より恐いもの(2) 入院中に家にある未観のDVDを観ようと もってきてもらった。 その一本から『片目のジャック』(1960年) 主演と監督がマーロン・ブランドという異色作。 西部劇なのに海があるもの異色といえば異色。 映画通なら題名は聞き覚えがある…