近現代史の第二次本丸攻め
世に陰謀説はたくさんあります。
■陰謀論の主体とされた組織
○ユダヤ陰謀論○カナン、フェニキア陰謀論○フリーメイソン陰謀論○新世界秩序陰謀論○財閥陰謀論、王室陰謀論○イギリス王室支配説○国際金融資本家○独占資本家陰謀説○財団陰謀論○華僑陰謀論○在日朝鮮韓国人・統一教会陰謀説○被差別民陰謀説○田布施人脈陰謀説○魔女○共産主義者など
■世界秩序再構築に関する陰謀説○世界統一政府陰謀説○世界統一政府樹立の方法など
■科学技術に関する陰謀論○宇宙人に関する陰謀論○ベリチップ陰謀説○航空機遠隔操作○水道水フッ化物添加についての陰謀論○食料備蓄陰謀論○アポロ計画陰謀論○HAARP陰謀説○地震兵器○気象兵器○ケム・トレイル陰謀説○遺伝子組み合わせ陰謀説○DES陰謀説など
■社会制度に関する陰謀論○中央銀行陰謀説○世界大恐慌陰謀説○電子マネー陰謀説○FEMA陰謀説○電子投票システム陰謀説○外資陰謀論○郵政民営化陰謀論○ノーベル賞陰謀論など
■歴史上の出来事に関する陰謀論○冷戦やらせ説○天皇すり替え説○皇統についての陰謀説○天皇家の隠し資産陰謀説（金の百合陰謀説）○日露戦争陰謀説○大日本帝国の世界征服計画○ナチス陰謀論○ホロコースト捏造陰謀説○反捕鯨思想および動物権者有色人種差別根源説○日帝風水謀略説○東西冷戦・地球温暖化陰謀説○ NESARAなど
■戦争に関する陰謀説○真珠湾攻撃についての陰謀説○コヴェントリー空襲○日中戦争・太平洋戦争突入はコミンテルンによる陰謀説○8.15宮城事件偽装クーデター説○原爆投下事前既知説○グルジア紛争陰謀説○イラク戦争陰謀説
■事件・事故に関する陰謀説○三億円事件の陰謀説○タイタニック号沈没の陰謀説○日本航空123便墜落事故の陰謀説○大韓航空機爆破事件の陰謀説○トランスワールド航空800便墜落事故の陰謀説○リンカーン暗殺陰謀説○ジョン・F・ケネディ暗殺についての陰謀説○ジョン・F・ケネディ・Jr暗殺説○ダイアナ元英国皇太子妃暗殺疑惑○ 朴大統領暗殺陰謀説○オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件陰謀説○アメリカ同時多発テロ事件陰謀説○ロッキード事件陰謀説○ルシタニア号沈没事件陰謀説○ネパール王族殺害事件陰謀説○日本国内のそのほかの陰謀説など
■伝染病に関する陰謀説○エイズウイルス陰謀説○新型肺炎SARS、鳥インフルエンザ陰謀説など
■情報操作陰謀説○マスコミ陰謀論○ネット世論操作陰謀論○街宣右翼在日朝鮮人陰謀論○フォトンベルト説の流布○サブリミナル効果に関する陰謀論○諜報機関陰謀説など
■ 文化に関する陰謀説○知的財産戦略陰謀説○ゲーム思考停止陰謀説○オタク文化陰謀論○ゲーム業界陰謀説○スポーツ陰謀論○ゆとり教育陰謀論○ビートルズ日本公演は安保闘争つぶしの謀略説○フェミニズム陰謀説○自然療法弾圧説○フリーエネルギー弾圧説○ロック、ヒップホップ陰謀説○オペレーティングシステム陰謀説など
■宗教に関する陰謀説○第1ニカイア公会議陰謀説など
■明らかとなっている陰謀
○南満州鉄道爆破事件○トンキン湾事件○松本サリン事件○日本人拉致問題○ロッジP2事件○エシュロン○CIAの麻薬ビジネス関与○アメリカ路面電車スキャンダル○ロジャー・スクルートン問題○禁煙条例に対する組織投票問題○在日米軍に関する密約○砂川事件など
す、凄いねえ（汗）
このすべてをチェックすることはできないけれど、
なかには「？」とか、ときには頭を抱えるものもあります。
かといって。わたしは陰謀説すべてを否定はしない。
最後の項目にあるように「明らかとなっている陰謀」も存在するわけだ。
でも、その真贋をはっきりさせる必要がある。
重い腰をあげた直接の動機は
鬼塚英昭氏の『日本のいちばん醜い日』（成甲書房）をもとにネット上で
宣伝されている信奉者の薩長両田布施の朝鮮系一味の陰謀説でした。
鬼塚説はよく読めば矛盾だらけで取るに足らないものなんだけれど、
そこで疑問。
なんで鬼塚氏はこんな薄っぺらい揚げ足を即とられるような説を
胸を張って主張するのか？
それに影響される人が多いことからスパイ疑惑さえもってしまう。
まあねえ、論客櫻井よしこでさえも
「真珠湾攻撃についての陰謀説」を信奉するわけですから
それほどに陰謀説にはそういった魅力があるわけです。
世の中にはわからないことがたくさんあります。
真実を知りたい。こういった知的好奇心は人間の性です。
でもそうは問屋が卸さないのでみんなヤキモキするわけだ。
これは人間の宿命たる不治の病で苦痛を伴う宿業のようなものです。
そういったなかで、陰謀説はあるところで「痛み止め」になる。
一瞬、「なるほど」と雲が晴れ渡る錯覚に陥る。
けれども、病そのものが解決するわけじゃなく、陰謀を暴露しても
警告を発するだけか、より大きな不安を煽るだけが関の山。
なんら進展はしない。むしろ混乱をきたすだけです。
咳止めのブロン液を一気飲みしてラリっているようなものですね。
ただ、この陰謀説のなかに気になる点が多々ある。
意図的なのかわかりませんが、その点をミスリードしているようにも感じる。
近現代史は謎だらけです。
満州事変の前後からそれ以降は特に。
それをわかりづらくしている要因に戦後のマルクス史学と自虐史観もあれば、
私たちの歴史にたいする無関心も大きいと思います。
再び、本丸攻めにはいります。
