昨夜のニュースで富岡製糸場が世界遺産に認定されたことを知りました。
紡績工場、女工哀歌、、、。 ああ、野麦峠
日本が鎖国を開いた。いや開かされた安政以来、生糸は数少ない重要な輸出品でした。
北朝鮮の偽札や松茸みたいなものですね。
けれどもそれは家内制手工業の域を出なかったので品質管理や生産体制の問題を抱えていた。
そこで、明治3年に前橋では藩営様式器械製糸所を設立。
時を同じくして、渋沢栄一らが富岡に大規模な官営模範生糸工場を明治5年に開業させます。
これが世界遺産になったわけですね。
ところが、女工が集まらない。
雇い入れたフランス人指導員がワインを飲む。トレビア~ンって。
それを目撃した明治人は
「ぎゃー! 人の生き血を飲んでるるるる、あそこに行くと血を抜かれるぞぞぞぞ」
という風説の流布が原因だったそうです(涙)。
まあ、写真を撮られると魂を抜かれるといった時代ですたからね。へへへ
困ったなあ。と、政府は日本中の士族・豪農の娘に大募集をかけます。
「ここで伝習した女工には教職員免許資格を与える」というキャンペーンやって。。。
そしたら556名が集まった。
だいたいが士族のお嬢様方だったそうです。
芸者に売られたり、留学生として「捨てて待つ」という名に変えられたりしましたから
まだ、いい方だったのでしょうか。
中にはお女中付で弁当をもたせて通勤させたお嬢もおったようです。
なんか全然「女工哀歌」のイメージとほど遠い、、、。
○
明治の頃に木村荘平という牛鍋チェーンの親爺がいました。
この「牛肉店いろは」は東京各地に二十数店舗を数え、
「いろは大王」こと木村荘平はその支配人をすべて女性にしたというフェミニスト。
いや、すべてが彼の妾でしてね。とほほ
すべてが士族の娘だったとさ。
士族の娘は教養があって、インチキをしないのがその理由でした。
ゆくゆくは「いろは」48人、いや48店舗にすのが目標だったそうです。
まさに「エロは大王」ですが、経営はとても上手くいっていたみたいですよ。
これも、国家の品格か。
なんか関連ビジュアルと思ったのですが、追っ手が迫ってきているようなので、御免!