あかんたれブルース

継続はチカラかな

映画『海猫』の余計な一言

イメージ 1

 昨夜、ぶっ壊れた私は『海猫』観たよ。

 谷村志穂の原作だったんですね。
 伊東美咲が美しいロシア人とのハーフ役。

 北海道の漁師町を舞台に脆く儚く悲しい愛を描く。てな感じです。
 途中まではよかったんだけどなあ。

 ラスト近辺で主人公・薫と共に逃げようとする義弟の前に立ちふさがる夫のこの一言。

 「薫を連れていくなら俺を刺して行け!」(小道具に出刃包丁あり)

 これで、台なし。多分原作にもあるんでしょうね。この台詞。

 積み重ねたものが、たった一言で崩れてしまう。
 これは小説・映画だけでなくても現実社会でもよくあることです。
 変だよ。この場でこの台詞。嘘ばっかり。却下!
 
 物語の中には「愛」を傷つける色々な問題が託されいます。

 混血児という差別。
 男社会・閉鎖社会での女性の在り方。
 DV
 嫁と姑の問題。
 乗り物酔い。

 主人公薫の「愛」の行方を映像と物語は追いますが、結局、私は、

 夫婦は相性。

 という都蝶々が言うような結論になってしまう。
 それに尽きるね。その立証がこの映画です。観てみてください。
 そして、ああ、馬太郎があんなことを言ってなと。思いだしてね。
 だから、私のことを忘れないで。
 海猫っていいなあ。と薫はいいました。

 ミーシャの主題歌「冬のエトランゼ」は良かった!