昨夜、ぶっ壊れた私は『海猫』観たよ。
谷村志穂の原作だったんですね。
伊東美咲が美しいロシア人とのハーフ役。
北海道の漁師町を舞台に脆く儚く悲しい愛を描く。てな感じです。
途中まではよかったんだけどなあ。
ラスト近辺で主人公・薫と共に逃げようとする義弟の前に立ちふさがる夫のこの一言。
「薫を連れていくなら俺を刺して行け!」(小道具に出刃包丁あり)
これで、台なし。多分原作にもあるんでしょうね。この台詞。
積み重ねたものが、たった一言で崩れてしまう。
これは小説・映画だけでなくても現実社会でもよくあることです。
変だよ。この場でこの台詞。嘘ばっかり。却下!
物語の中には「愛」を傷つける色々な問題が託されいます。
混血児という差別。
男社会・閉鎖社会での女性の在り方。
DV
嫁と姑の問題。
乗り物酔い。
主人公薫の「愛」の行方を映像と物語は追いますが、結局、私は、
夫婦は相性。
という都蝶々が言うような結論になってしまう。
それに尽きるね。その立証がこの映画です。観てみてください。
そして、ああ、馬太郎があんなことを言ってなと。思いだしてね。
だから、私のことを忘れないで。
海猫っていいなあ。と薫はいいました。
ミーシャの主題歌「冬のエトランゼ」は良かった!