「占うな!」って言ってるそばから(汗)
先週末、注文していた本が届きました。
ジョセフ・マーフィー(牧師)の
『マーフィー運命の法則 —上がれば下がり、下がれば上がる—』
バタバタしていて、まだ全部は読んでいません。のですが・・・
ドイツ人の中国学者・リヒャルト・ヴィルヘルムが中国語からドイツにに翻訳した『易経』を
1923年にケアリー・F・バイネスが英語に翻訳した『英文易経』の第三版を使用しているそうです。
馬注)西洋文化はいきづまると東洋に帰ろうとします。
第一次世界大戦のあと、東洋哲学は西洋で盛んに研究されましたが、
哲学よりも科学、物理学にその影響を大きかったといわれます。
マーフィー(牧師)の易経への注目もそんなトレンドからだったのでしょう。
ここで注目する記述は、宣教師だったヴィルヘルムが青島
(第一次世界大戦以前はドイツ領。その後日本領になる。チンタオビールで有名)
で易経の驚異を知り、西洋に紹介される。
1920年頃、ユングと知りあい友人となり、(易経の)強い影響力を与えた。
カール・グスタフ・ユングも登場してきました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%B3%E3%82%B0
こういうのも見つけた(笑)
http://www.sogensha.co.jp/mybooks/ISBN4-422-11272-4.htm
そういうことです。
さて、斜め読みの
『マーフィー運命の法則 —上がれば下がり、下がれば上がる—』の印象感想。
あれほど、易は占いじゃないと、言っているのに、
また本人もそうこの本のなかで書いているのに、
占い本にしてしまっている(汗)。
(コイン6枚でできるのですが、それだとタロット占いと同列になっちゃう)
また、
御丁寧に、その解説「大意」「大象」と六つの「爻辞(こうじ)」までを
すべて聖書の言葉にリンクさせています。
意地でも根性で「聖書イコール易経」の真理にしたいのですね。
しかたありません、聖職者ですもん(涙)。
まあ、ねえ、聖書と易経のコラボレーションには無理を感じますが、
とにかくマーフィー牧師は認めたわけです。
でも、なぜ?「上がれば下がり、下がれば上がる」という「変化」を
理解したのに、「信じれば獲られる、成功する、救われる」を変えない?
本文中にも得意の「成功事例」が掲載されています。
やっぱり民衆というものが、そういった現金主義者である。
という絶対の確信があるんですかね。
ここにキリスト教世界の限界もあるのかと思いました。
ちゃんと真面目に読んでからまた記事にしてみます。
次回からは陰陽と易経の話にもどしますね。
陰陽四十八手(27)東西ガブリエル
ユングも登場して役者は揃ったかな?