あかんたれブルース

継続はチカラかな

やり過ぎのセンチメンタル

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忘れられない映画があります。

『赤いテント』

このタイトルと美しく哀しいヒロインの面影が、
ずっと心に残っていました。

赤いテント THE RED TENT
http://www.youtube.com/watch?v=IfljV52Na2E
http://www.youtube.com/watch?v=WtcXH-OLW1s&feature=related

サウンドトラックを探しあてたらエンニオ・モリコーネだった。
なんて哀しいメロディーラインでしょう。

そのヒロインを演じたのはブーベの恋人、クラウディア・カルディナーレ
ずっと違う女優と勘違いしていた。

きれいだった。

遭難した恋人の捜索を求めて、その肉体を提供する。

なんてこったい! 中学3年生の映画小僧の胸を張り裂けそうにさせる。ひどい(涙)

そうかあ、あのヒロインはカルデナーレだったのか。

音楽担当のエンニオ・モリコーネっていいでしょ。

ストーリーはほとんど忘れているのに、
音楽だけが感傷の鐘を鳴らします。


1928年の四月。ノビレ将軍が率いるイタリアの北極探検隊は飛行船イタリア号で極点に到達するが、シュピッツベルゲンへの帰路、イタリア号は氷上に不時着、気嚢から脱落したゴンドラとともにノビレを含む九人が投げ出される。間もなく国際的な救助活動が開始されるが悪天候のために難航し、救出に飛び立ったアムンゼンもまた消息を絶つ。遭難から四週間後、スウェーデンの飛行士リンドボルグが遭難地点に到達するが、ノビレは最初に救助されたことによって指揮官としての責任を放棄したと判断され、国際的な非難を浴びる、という一連のイタリア号事件を再現した大作。
視点は現代(1969年)に置かれ、存命中のノビレ将軍が不眠に悩まされていると、そこへ事件に関わった故人が現われて証言をし、ノビレの罪を問いかける、という仕組みになっていて、その手法が刺激的で面白い。そして回想のなかで悲劇の飛行船イタリア号が飛び、氷原を割って砕氷船クラーシン号の勇姿が進み、遭難の経過と二次遭難の状況が丹念に描写される。救出されなかった人々の誰にもわからない末路までが描かれることに多少フィクションの傲慢さを感じるが、ミハイル・カラトーゾフの演出は慎重で抑制があり、不快感を与えることをまぬかれている(とはいえ、気象学者マルムグレンとヴァレリアの恋はやはりやり過ぎであろうと思うのである。ただ、マルムグレンの運命はなんとなくロマンを引っ張り出す傾向があるようで、星野之宣も『妖女伝説』に登場させている)。ピーター・フィンチはノビレにリアリティを与え、ショーン・コネリーアムンゼンに快い品格を与えている。手間のかかった立派な作品である。なお、クラーシン号搭載の飛行機のパイロットとしてニキータ・ミハルコフが出演している。(どこかの映画解説から)


>気象学者マルムグレンとヴァレリアの恋はやはりやり過ぎであろうと思うのである。

だってさ(苦笑)

やり過ぎかあ・・・




映画と音楽(2)
『赤いテント』
1970年 イタリア・ソ連 150分
監督:ミハイル・カラトーゾフ
出演:ピーター・フィンチ、クラウディア・カルディナーレ、ハーディ・クリューガー、
   ショーン・コネリーマッシモ・ジロッティ、ドナータス・バニオニス、ニキータ・ミハルコフ