あかんたれブルース

継続はチカラかな

二度殺されかけた箱入り息子

(001)第一回伊地知幸介暗殺未遂事件!


事件は明治17年
あえて第一回とするのは
これより二十年後に伊地知はふたたび殺されかけたから

旅順攻略をめぐって参謀本部井口省吾と激論となり
そのあまりの頑固頑迷に士官学校同期の井口は
おもわず軍刀を抜いて斬り捨て
自らも自刃しようと思ったとか。

なぜ思いとどまったか井口!

坂の上の雲』でのそのくだりで声を出した読者が3万人。

伊地知幸介はそういう人です。

鹿児島県出身。顔はグレート義太夫に似ている。
のくせに「薩摩の箱入り息子」といわれていました。
薩摩閥の寵児、といったところでしょうか。
陸軍大学はでていませんが留学して砲兵学を学んだ
砲術のスペシャリストという肩書きだ。

二ヶ月後のNHKスペシャ大河ドラマ
どこまで描かれるのか不明ですが
原作の『坂の上の雲』では悪役を一手に引き受けている。

無論、伊地知がすべて悪いわけではありません。
かなり悪いですが(笑)

そんな伊地知が30歳の頃にチェックイン

場所はインド洋の船上で

「あの野郎、ぶっ殺してやる」と
ドイツに向かう留学生の青年が殺意を燃やしていた。
というお噺です。

伊地知のコミュニケーション能力は低さは
年齢的なものではなく、
性格的な資質だったっていうことかな。

現代社会でも伊地知のような人はいます。
顔じゃなくて、性質がですよ。
気をつけたほうがいいです。狙われていますよ。