あかんたれブルース

継続はチカラかな

練炭女の枕



昨日、前半の30分だけだけど
ウィリアム・ホールデン
第十七捕虜収容所』を観ました。
中学か高校の頃に一度観ているのですが記憶はすっかり
でも良い映画っていうのはオープニングから違う
シマリがあるもんですよね。

ウィリアム・ホールデンの顔が好きだった。

俗に二枚目、ハンサム、今風にいえばイケメン
その査定は個人差もありますが男女差もあるものです。

女性陣が支持するのは
エロール・フリンとか、ジェラール・フィリップとか、古いか
モンゴメリー・クリフトとか、アラン・ドロン? まだ古い?
じゃあジェームズ・ディーンだっらいいのかな。
いまだったトム・クルーズとかまあ色々ですが
基本的に繊細というか線が細い傾向だな。

ウィリアム・ホールデンは太い。極太です。

わたしがなのか、同性としてなのか、
こういう太い俳優の顔が好きだった。
日本の俳優なら前者が上原謙
太い後者が三船敏郎かな

典型的なアメリカ人の顔だ。
どう逆立ちしてもフランス人とじゃない。
かといってヤンキー顔じゃない。
ジョン・ウェインゲーリー・クーパーでも
ヤンキーが入ってますからね。

でも同性からみて憧れる美男が
女性にもあてはまるのかな?

ま、ホールデンラブロマンスの名作『慕情』にも
主演しているわけですから当時の女性にも支持はされてのでしょう。

彼の作品のなかでも『第十七捕虜収容所』の顔は
ピカイチでした。惚れ惚れしたよ。
先週だったか『ネットワーク』でチラッと
あれ? ウィリアム・ホールデン
と思ったら、そうだった。
もう老け役で爺になっていたんだけれど
特徴的な鼻がさらにデフォルメされてて(笑)
老けるってああなるんだね。

わたしが老けると顔のどの部分がデフォルメされるんだろう?
下腹部だったらいいのになあ・・・

なんかトリックスターさん以外には
まったくわかんない記事になってしまいました(汗)

人間は顔じゃない
とか、人間は顔よ!とか
色々いわれますが

もって生まれたパーツは別として
男の顔は履歴書といいます。
自分の顔には責任をもたないといかん。
(これはある意味女性にもいえることです)

わたしも二十代の頃と今現在ではまったく別人のようです。
中島みゆきはトーキョウ迷子でこう歌う

 一年二年は夢のうち まさかと笑って待てば
 三年四年は洒落のうち 数えて待てば
 五年かければ 人は貌だちも変わる
 ましてや男ましてや他人 今日もトーキョー迷子


十八のとき、三歳年上の松崎久美ちゃんと
はじめてのデートで張り切って
井の頭線東松原のホームで二時間待った。
けど来なかった。
なんか急用ができたそうで、当時はケータイもない。
寮に電話したそうですが
わたしは張り切って一時間前に飛び出していたのだ。

とぼとぼ帰ってきて、
ナベでプリン作って一人で食べたら
体が冷えて風邪ひいて寝込んでしまった。
あとで、看病にきてあげたのにと言われて嬉しがるアホです。
そのあと、木更津に潮干狩りにいったかなあ
映画も観にいきました。『曽根崎心中』だった。
池袋に前衛劇も観にいった。新宿厚生年金ホールで
彼女が出演するクラッシクコンサートも、これは一人で
観覧でしたが、さっぱりわからんかった。

最後に会ったのは、結果的に
二十歳だったかなあ・・・
今度さらば宇宙戦艦ヤマトを観に行こうといって
それっきりになっちゃった。

田舎に帰って結婚したのかなあ・・・

たとえ、東京にいたとしても
もし、どこかですれ違うことがあっても
きっとわたしだってわからない。

 五年かければ 人は貌だちも変わる
 ましてや三十二年
 ましてやオヤジもうすぐ爺
 今日もトーキョー迷子

十八の頃の馬太郎が
井の頭線東松原の渋谷方面進行方向前のホームで
途方に暮れてたら声をかけてやってください。

はやく返れ、と