あかんたれブルース

継続はチカラかな

人間コロコロこみっく



都会的な知的美貌の女優が
ある日突然、顔が歪み痙攣して崩れてしまう
そんな難病におかされて
芸能界から姿を
消した。

彼女は自分の顔を他人には見せたくなくて
掃除夫や工事現場の交通整理(ガードマン)とかやって
生計をたてていた。でも症状はいっこうに改善されない
どころか日増しに悪化していくようです。

寝ていても右顔面が勝手に動き出し
ベッドを軋ませる。とうてい眠れないので
常に睡眠薬にたよっている。

死んでしまいたい。

本気でそう考えたようです。

それからしばらくたって、
この難病の手術の選択をするのですが
成功率50%という医者の言葉に彼女は動揺を隠せない。


この間の観た
「あの人は今」風のバラエティー番組
の一話です。
・・・ああ、かわいそうにと同情したのですが、
ちょっと待ってよ馬太郎。

悩み多きナイスミドルは考え込んでしまった。

死にたいと本気で思った人間が
50%の確立で悩むのか?


女心と秋の空 なんて申します。
男女差個人差はあるとして、
人間の気持ちってものはコロコロ変わる。

人間っていうものはこういった気分や雰囲気に支配されている。
非常にたよりない、儚い、虚ろなものだ。

愛も同じ

死ぬほど愛してるといったそばから
なにかのはずみで気持ちはふっとどこかに移っている。
「それはあの人のせいよ」
その変化に決して違和感をもたない。

フランス映画の『勝手にしやがれ』では
そういう人間の愛というものを
愛している時とそうでもない時として捉えた。

フランス人っていうのは偉いもんだと思う。
ハリウッド映画ではここまでの知性や考察、発想はない。
そういうのに慣れ親しんだ日本人なんかは
「けしからん!」で、はいお仕舞。

愛してる時はいいんだ。
そういう時は勝手にそうでいられるのだから
問題は、そうでもない時を
どう受け止めるか、ではなかろうか。



そうでもないときでも
まあまあ好きだよ。


こんな台詞が通用するほど
世の中は甘くない。
難しいねえ(汗)