あかんたれブルース

継続はチカラかな

精神について



小平浪平って知ってる?

サザエさんのお父さんじゃないぞルイ隊長。
うり坊、カツオのお父さんでもないってば。

日立の創業者だ。


「日本の工業を発展させるためには、
 それに用いる機械も外国から輸入するのではなく、
 自主技術、国産技術によって製作するように
 しなくてはならない。
 それこそが日本が発展していく道だ」

もともと小平は電気関係のエンジニアでね。
日立は国産モーターからスタートした。
それがなかなかうまくいかなくて
不良品欠陥品クレームばかりだった。

でも小平はめげない。
そういった問題を解決することが
世界に通用する商品(技術)につながると
取り組んだ。
また、問題の商品があれば即新製品と交換した。

これが日立精神だ。

木曜日に会った神道さんは
元日立のエンジニアで
入社から五年、
ただひたすらこの日立精神を徹底的に
叩き込まれたという。

それが1970年からプッツリ
なくなった。

「入社は何年なんですか?」

1965年だという。
つまり入社して五年でそういう企業教育は
なくなってしまったわけだ。

神道さん曰く
それから日立は変わった。
金金金
本来原発なんかに手を出していけなかったんだ。
あれは危険なもので、それをどうやるか
まだ答えがなかった。
しかし儲かる。儲かればなんでもやる。
そういう会社になりさがってしまった。
と、激昂した。

彼はエンジニアでもあり
科学者でもある。
原子力発電の非条理非合理を
誰よりも知る者です。

わたしは、歴史研究者として
あの時代背景で原発
拒否はできなかったと思う。
また、すんだことをどうこういっても仕方ない。

たださ、もうここまできて
なぜ、まだ原発に依存しようとするのか?
答えは立証されたじゃないか。


経済の問題じゃない。
精神、スピリットの問題だ。
それは抽象論じゃない。
現実的な問題なのだ。

会社が利益を追求するのは当たり前。
しかし、そこにはビジョンとスピリットが
ないといけない。
それを反故にしてしまった結果が
これです。

失敗は失敗として反省し
改めればいいんじゃないかな。
それが、できない?

餓鬼だねえ(汗)