あかんたれブルース

継続はチカラかな

間男ばしに来たったい



雨だねえ
明日も雨だそうです。
昨夜、段平から「お尋ねの曲」の回答が
メールで届きました。
http://www.youtube.com/watch?v=4AS2zZ_-d0g

そうこの曲だ。
歌ってるのは淺川マキだとはメボシはついていたが
曲名がわからなかった。三十数年の謎が昨夜解けた。
淺川マキの「町の酒場で」という曲だった。
『新仁義なき戦い 組長の首』のワンシーン
菅原文太ひし美ゆり子の絶妙の絡みの場面だ。
ひし美ゆり子とは
懐かしのウルトラセブンのアンヌ隊員だよ。
三丁目の少年たちは
ひし美ゆり子にときめいて夏木マリに挑発されて
天地真理で三半規管をぶっ壊してしまうのだった。
途中の電話の男は成田三樹夫です。渋いねえ。

こんな雨の日に淺川マキはよく似合う
http://www.youtube.com/watch?v=fwp4Y3GKC50

段平が若い頃、大阪に住んでいた頃の話
当時も新世界はやくざのたまり場だった。
そんななかで気のよいやくざと知り合った。
懲役帰りで多少ボケが入っていたという。
気の良い男でたらふく食わしてくれる。
それもあって意地汚いけれど腹をすかせては
新世界に足を向けては男に奢ってもらってたそうだ。
少年院から数えて十数回
塀の中と外を行ったり来たりしているそうで
なかで書いた詩をみせてくれた。
とてもよい詩だった。
勉強しているんだなあと感心したという。
今度山口組支部長に会わせてやるとか
酔うと気前のいいいいことをいっていたそうだ。

一度誘われて男のアパートに行った。
酔いつぶれて寝てしまった男
殺風景なアパートの一室にとり残された段平は
テーブルの上に無造作に置いてあった
男の財布を覗いてしまった。

なかは空っぽなんだ。

段平はポケットからなけなしの一万円札を
そこに入れて
そのアパートを出た。
明け方の天王寺は雨が降っていて
通天閣を濡らしていた。
それ以降、新世界には行っていないし
あの男にも会っていない。

大阪の空の色と東京の空の色は違う。
青い空もどこか悲しい色やねん