サチコの縁談(7)
そんなわけで、昨夜の権蔵とサチコのお見合い
というか会食は無事おわりました。
よかったですよ。
権蔵も権蔵なりによく喋ってくれたし、及第点。
なんせ帽子を被ってくるな!というところから
レクチャーしないといけないのだ。
いや、被ってきても室内では普通とるでしょう。
ずーっと被りっぱなしだかんね。
で、今し方
権蔵に電話いれてみた。
馬「昨日はご苦労様。で、どうだった?」
権「えっつ・・わるくはなかったど」
馬「良がっつたんな」
権「良かったです」
馬「あんなあ贅沢をいえる立場じゃないんだよ」
権「はい」
馬「じゃ、気に入ったってことで話をすすむるよ」
権「はい」
馬「ただし、」と念押ししたのは
話を進めるといってそれでうまく運んでまとまる
とは限らない、わけだ。
そう、ようやくスタートラインにたっただけで
すべてはこれからなんだよなあ。
明日にはサチコは帰ってしまうし
さてさてどうやって騙して陥れるか
難題だ。
この労力努力を
中学のとき発揮していたらラーサール行ってだろうし
高校時代ならばハーバードかスタンフォードは
間違いない。