ここがすずめのお宿か、じゃなくって時雨の実家。 表札には「並木」と楷書体で刻まれていた。 木戸をくぐって、古めかしい木造の二階建て 玄関で深呼吸すると 時雨が俺の手を振りほどいて先になかに入った。 「ただいまあ」 奥から出てきた母親が、俺をみて …
おかあさん? そのひとは、時雨の傍らにたつ俺に目をむけると 「こちらの方は・・・」 「馬太郎と申します」 「まあ、外人さんかと思った・・・」 「クオーターです。台湾人が四分の一と韓国人とベトナムとブータンです」 「日本人がはいっとらんやないか!…
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