あかんたれブルース

継続はチカラかな

2011-07-01から1日間の記事一覧

風の吹く夜でもいつでも

ここがすずめのお宿か、じゃなくって時雨の実家。 表札には「並木」と楷書体で刻まれていた。 木戸をくぐって、古めかしい木造の二階建て 玄関で深呼吸すると 時雨が俺の手を振りほどいて先になかに入った。 「ただいまあ」 奥から出てきた母親が、俺をみて …

追憶のなかの時雨

おかあさん? そのひとは、時雨の傍らにたつ俺に目をむけると 「こちらの方は・・・」 「馬太郎と申します」 「まあ、外人さんかと思った・・・」 「クオーターです。台湾人が四分の一と韓国人とベトナムとブータンです」 「日本人がはいっとらんやないか!…