あかんたれブルース

継続はチカラかな

なんだ馬太郎はオタクじゃないか。

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 さて、派手なアクションが売り物マカロニウエスタンですが、
 その最大の魅力は映画音楽でありマカロニの場合はサウンドトラックに有り。

 サウンドトラックとは劇中のそのままの音楽で、詳しくは私も説明できませんが
 フィルムに焼き付けた音信号をレコーディングしたもの(違ってたら訂正して)。

 誰しも感動した映画のあの曲をもう一度聴きたいとレコード屋に奔ります。
 (昔の話ね。ビデオとかない時代)
 で、お目当ての作品のレコードを買って家で聞いてみると、、、。なんか違う。
 そう、それはサウンドトラックじゃない。
 シーバレンツオーケストラとかビクターグランドオーケストラとかスリーサウンズとか
 訳の分からん楽団が演奏してものなのでした。

 サウンドトラックにはオリジナルサウンドトラックとただのサウンドトラックがあって
 まあサントラ盤というのですが(この表示してあって偽物多し!)
 前者がフィルムからダイレクト。後者は同じスコアを同じ楽団が演奏。とされてますが
 これがあてにならないいい加減な解釈だったりします。
 あと、本命盤というものがあってサントラより上質だとレコード会社が主張するもの。

 マカロニの場合は年代が比較的に新しいのでサウンドトラックが意識された
 というかレコード化しやすい環境にあたようですね。
 また、音楽に力を入れていたし、意識していた。
 かなりの数が出回っていました。各レコード会社によって版権の問題があって
 すべてを一枚のLP(アルバム)のなかにサントラ化することはできない。
 (ミュージカルでひとつの作品なら可)

 上に掲載してるジャケットはマカロニのサントラ決定版といわれたものです。
 それでもオリジナルじゃない普通のサントラ盤(全体の3分の1かな)だったのでしょう。

 私もこれを含めてマカロニのサントラはほとんど収集していたのですが
 (中学の修学旅行で熊本・長崎で買い集める)
 上京してからの度重なる引っ越しで捨ててしまったようです。もったいなかった。

 まあ、マカロニはサントラが充実していたということです。

 対する本場アメリカ西部劇はというと、これがからっきしダメ。
 なんせ年代が古いから録音がよくないし、オリジナルが陳腐なのです。
 したがって本命盤が主流ですね。
 フランキー・レーンの『OK牧場の決闘』はCBSソニーのものが断然で
 映画本編のフランキー・レーンの歌が屁のように感じてしまいます。
 また騎兵隊三部作などに使用されるアメリカ民謡「黄色いリボン」は
 タイトルそのままの名作『黄色いリボン』ではミッチ・ミラー合唱団のそれが本命盤。
 だけどアレンジがかなり違うので同じ曲じゃないような不思議な感じです。
 『シューン』なんかだとビクターヤングオーケストラなんでしょが曲がいいので
 だれがやっても違和感ないですね。サックスの使い方がポイントのようです。
 
 アメリカ西部劇でサントラ盤だと『大いなる西部』『荒野の七人』とか(年代的に)
 『明日に向かって撃て』のバート・バカラックの「雨にぬれても」ですかね。

 ビデオが普及してDVDになってしまうと、
 そんなこと、まったくこだわらなくなってしまいました。
 1970年代のオタク的といえばオタクな話ですが、それはそれで文化のような気もしますし、
 アナログでもあり、あんまり便利になってしまうと人間こだわりも薄れてしまう。
 という話で締めましょうか。

 あっ、まだ終われない。
 ヒッポさん、「さすらいのジャンゴ」熱唱はようやく次回です。
 枕が長いわな。