見れば見たモノを(マカロニウエスタン編)「チリビーンズ」
リー・バーン・クリーフといえばマカロニになくてはならない悪役敵役。
東映実録路線でいけば成田三樹夫ですな。
そのうち主役を張るほどに、その存在感は抜群でした。
フェルナンド・サンチョに比べると知性の固まりのようで、ストイック。
あの鷲鼻と吊り上がった眼がたまらない。
船戸与一『山猫の夏』の主人公は完全にリー・バーン・クリーフでした。
それはいいとして、
本場アメリカウエスタンは寝そべってビーフジャーキーがせいぜいですが、
マカロニウエスタンでは割合食事シーンが多かったように記憶します。
で、このリー・バーン・クリーフがなんの映画か忘れましたが、
木の器木の匙でミートソースのような煮込み料理のようなものを食べるシーン。
カッコーイー!
本来食事というものは性行為同様に位置付けられ、締まらないものだとされています。
男女が互いに向き合って食事をするのはその意味で意味深なのです。
にもかかわらず。
このリー・バーン・クリーフのオヤジはそのシチュエーションで威嚇する。
(相手はイーストウッドだったような、、。『続夕陽のガンマン』かな?)
一寸の隙もない。
しかもスプーンを不器用な逆手握り!
あっ!やっぱり豆だ。それなってなんの料理なの?ねっ、美味しいの?酸っぱい?
あれが、食べたい、、、、、。
月日は流れ、東京原宿、表参道キディーランド斜向かい
本格ハンバーガーチェーン店「ウェンデーズ」にチリビーンズ有り!
おおおおお。チリ・カーン・コーン!
これか、リー・バーン・クリーフが喰ってやつは。
しかし、スプーンが小さいな、、、。
「姉さん、もっと大きいスプーンないの?木のやつ木の」