昨夜、東三河通信さんから下記のコメント有り。
>「朝鮮人に対する差別が日本の庶民の中に根を下ろしてくるのは、意外に新しい。
>おそらく明治に入って、日本が朝鮮半島を植民地にしてから後の現象ではないかと思います。」
>という網野善彦の意見に全面的に同意します。
>古代の話は日本人・朝鮮人の区別ができるのかよくわかりません。
>「新羅」のギは奴等という意味だと聞いたことがありますが、
>近親憎悪は文学的な興味をそそりますけれど、学問的にはどうでしょう。
いや、いつもながら鋭い考察です。
日本人というのは劣等感と優越感の両極端に揺れる民族なんですってね。
お心当たりはあるでしょう。
1)黒船来航からの外圧によって日本の近代化となりました。
明治の文明開化は【劣等感】の始まりでもあります。臥床嘗肝
↓
2)日清・日露の勝利から列強の仲間入り、アジアの植民地解放、大陸思想
この【優越感】は太平洋戦争の敗戦まで続きます。朝鮮人差別はここから?
↓
3)敗戦から価値観の大変動【劣等感】
高度成長期でGNP世界第二位へ。バブル崩壊まで続く[優越感]
けれども、戦争責任やらで基本的には【劣等感】でしょうか複雑。
もし、3)までが劣等感期であれば、対中国・韓国の外交問題に対しての反動から
全面的な【優越感】の振り子に原理になってもらうと困るなあ。との危惧あり。
まったく、ちょうど良いバランスはとれないもんでしょうかねぇ。
正義と悪の二元論しかない。稚拙。時代劇の見過ぎ。また馬太郎の暴論です。
要は興味を持っこととみんなが考えてみる「場」が大切です。
それをやらないのでマスコミになめられてしまうのでしょうね。
民放でやる討論議論のゲストへの要望は「とにかく激しく激論を!」だとか。
プロレスとかショーですね。
関東大震災(大正12年・1923年9月1日>毎年の防災の日)
沢山の朝鮮人が「暴動を起こす」とのデマで殺されました。荒川とかで
私の知人のお爺さん(江戸川区)は日本刀をもって
「朝鮮人斬ってくる」と奔っていったそうですよ。実際斬ったかどうかは知りませんが。
日露戦争戦勝から10年も経たない時期の日本人の意識がコレです。
それ、以前は朝鮮。清国から大量の留学生(政治犯亡命者)を受け入れていて
福沢諭吉や犬養毅など援助を差し伸べてるケースも多々あります。
・・・・・もっとも利害や利用しようとしていた者もいましたが色々ですよ。
(こういうひとつの事例凡例記録などで、こうだったと簡単に決めつけるから厄介なのです。)
とにかく、関東大震災のときは朝鮮人に対する差別は根付いていたのは事実です。
日本民族は単一民族で優秀である。という優越感がそこにありました。