子供の話です。しかもまったく私的な
私の息子Kちゃんは私に似て優しい性格です。(オイ!)
5歳から剣道を始めましたがセンスというか才能があったようです。(親バカ)
その彼がスランプで夏の稽古納めの練習試合で簡単に負けちゃった。(そんな時もある)
その日の納会で先生と保護者の親睦会まあ飲み会ですね。
某鬼先生は焼酎五杯でアッと言う間に出来上がってオダを挙げてます。(みっともないなあ)
彼はしきりにKちゃんは過信があった。奢りがあったと大演説。(酒乱か)
違うんですよ。Kちゃんのスランプはもう一年も前から続いているんです。
そう、去年の夏の稽古納めの練習試合でも同じU太君に負けてから、ずうっとです。
毎日素振り200回やってるので振りの形やスピードも速い。人一倍練習も頑張っている。
でも、試合に勝てない。と、思うと上級生には結構善戦したりする。
なぜ?と聞くと「同級生だとドキドキする」「相手がお兄ちゃんだとしない」とか
どうも母親の過剰な応援と期待と叱咤がプレッシャーになっているようです。
恐妻家で鳴らす馬太郎も年に一回の妻へのお説教。おい!ここに座れ。
が、妻が納得したからといってKちゃんのスランプが一朝一夕で解決はしない。
彼は格闘技という戦いというモノ自体が苦手なのかもしれません。
まあ、それも優しさであり個性でもあるので時間と成長が解決してくれるでしょう。
それにしてもあのバカコーチうるさいな。ちょっと行って来ますね。
「うwww、Kちゃんには過信があったwww」
(バカ野郎一年前からスランプだ何観てんだ)←これ以降()は馬太郎の心のつぶやき
「私は小さい頃から剣道やって来たのでこの子達の気持ちはすべて解る」
(そりゃお前の子供の時の気持ちであって自分の体験の中での自分の気持ち。勘違いだぞ)
「Kちゃんは期待されてたし、みんなが目標にしてきた」
(それはお前らが勝手にそう言ってきたんだろう)
「うwww、Kちゃんには過信があったwww」
(さっきも聞いたよ。剣道教わってなかったら絡んでやりたいよ体育会バカ)
「あの子は一人っ子だから愛されて育ってる」
(当たり前じゃないか俺が愛しているよ。だけど甘やかしたおぼえはないね)
「だから必死というか無我夢中にガムシャラに勝ちたいって気持ちがない」
(そりゃそうだろうけれど基本が大事だって他の先生は言ってたぞ。
まだ、3年生なのにそんなに勝ち負けにこだわるのか?だったらなぜ
他の道場みたいに試合稽古中心でやらないの?え?俺の歳?お前より3つ上だよバカ)
「これは先輩失礼www、で、言っちゃ悪いけど、、、(省略)」
(だいたい言っちゃ悪いけどって始まる酔っぱらいの戯言に六なこたあないんだよね。
はは、バ~カ聞いちゃいないよ。なに!おい言っちゃ悪いけどって、言ってたじゃないか)
とまあ脳味噌が筋骨隆々で血の巡りが悪いのか面を打たれ過ぎで竹刀ドランカーなのか
まあ頑張って欲しいとのエールとしても酔っぱらいですから話半分です。
そんな酔っぱらいはさておいて。
優しさは壁なのか愛は邪魔になるのか
ペリカンは捕らえられ羽をむしられて喰われるのか(注釈-1)
愛が危ない
な訳ない。
息子よ、その優しさを捨てることなく、この壁を越えよう。
パパがついているから、その算段は今夜も風呂場で練ろうね。
ドミノ倒しだ。
次回の馬太郎劇場は「反抗期はない」です。