昨夜、私にとっては宵の口。Kちゃんにとって深夜零時の真夜ど真ん中。
仕事をしてたら寝室から笑い声が、、、。まだ起きてたの?
覗いてみると妻が彼を抱きしめている。
泣いているのでした。
シクシクと。砂抜きしている夜中のアサリのように切ない小さな嗚咽。
「どうしたの?」
「ゴメンナサイ。私が余計なことを言い過ぎたみたい」
妻がまた彼にプレッシャーをかけたようです。
あれほど噛んでふくんで言ってるのに妻にとって息子は異性でもあり、
子供というのとは別に頼りない恋人なのでしょうか。
「まったく!」と憮然となって、マンションのベランダに煙草を吸いに出ます。
まあ、言ってしまったものはしょうがないんだけれど、うちの天然ママにも困ったもんだ。
今週末の団体戦で大将として出場するKちゃん。多分、相手は上級生。
普段はおくびにもだしませんが、
小さな彼の心に、大きなプレッシャーとなっているのでしょう。
それに発破をかけようと焦るママさん。
解っているけど、どうしていい分からないKちゃん。
外は雨です。
鬼先生が言うように、
勝ちたい一心でガムシャラに向かっていける性格だったらいいのでしょうが。
子供にも色々な性格があります。
この時期の勝ち負けなど大したことではないのですが、いい結果をだして、
なんとか自信を持って欲しいと祈ります。その勝利には価値があるんだけどなあ。
長島茂雄は「プレッシャーを楽しむ」といいました。
いくつかの壁を自分で乗り越えて、そんな人に成長してほしいと、私は思います。
がんばれ。君たちの人生は、はじまったばかりだ。
それにしても、試合まで、練習はあと二回。
柔道とか野球だったら教えてあげることもできるのですが、
剣道だとKちゃんのほうが私より上手いんで、困ったなあ。。。
よし、なんていっても格闘技だ!と解釈して一発家庭内特訓でもやってみましょう。
やれることはなんでもやってみるか。