明治イイ女列伝(1)陸奥亮子
ほいで、これが2枚目。
アルファさんが家柄を気にしますので外務大臣陸奥宗光の妻・亮子
綺麗でしょ。現代ではなかなかいない清楚と気品に満ちている。。。丸3つ
でもね、アルファさん。彼女は芸者だったんですよ。
明治維新という日本の社会大変動は多くの武家の子女に波乱の運命を余儀なくします。
彼女もそのひとり。
父は旗本金田淡路守とも播州龍野藩士ともいわれますが武家の娘だったことは確かです。
芸奴に売られた彼女を見初めたのが坂本竜馬の子分格・陸奥宗光。
亮子は16歳で結婚します。
けれども6年後、夫・宗光は西南戦争に乗じて土佐立志社の同士などと
「藩閥政府打倒」の謀議を企てたとして入獄。
その留守を前妻の子3人と結婚の翌年に生んだ長女を抱えてよく守ります。
彼女の眼差しにある種の力を感じるのはそんな理由からなのでしょうか。
写真の後ろが陸奥宗光です。外務大臣時代とあります。
いずれにしても亮子はこの写真の頃、30代半ばですかね。
座り込んでいる若い頃の馬太郎に似た好青年は長男の廣吉。
前妻の子ですが美形です。親爺が日本人離れした顔つきのせいでしょうか。
次男の潤吉は古河市兵衛の養子となっています。
あの日本初の公害問題「足尾銅山鉱毒事件」(古河の経営)はこの頃、既に紛糾していました。
それはまた、別の機会にお話しするとして、
美しい家族の肖像。美しい亮子。そして、馬太郎、、、。あれ?