あら、可愛い。。。私の若い頃のブロマイド。嘘
これが噂の福沢桃介の紅顔の美少年時代のポートレートですね。
埼玉は川越の提灯屋の倅で貧乏赤貧を洗うが如しの生い立ちでございます。
僕?将来の夢は? と問えば。
「一億円貯める」ときっぱりと答える。なんとも可愛気のない少年でした。
で、付いた渾名は「一億さん」(プゥ)
スポーツはさほどのことはありませんでしたが、頭は良かった。
桃介は「金を敵」とばかりに己の立志をミミズに喩えます。
ミミズ雲を得れば龍と成る。
この異才を一家親戚縁者が徒党を組み掻き集めた金で三田慶応義塾に学びます。
さて、桃介。
三歳年上の奴こと貞奴と恋仲になるのは三田の学生時代。
これまで桃介の評伝では利己的でニヒルで現実主義者の烙印の大火傷オロナインですが、
馬太郎の今宵の妄想はこんな感じ。。。
奴「桃さん、私たちはどうしても別れなきゃあいけないものなのかい」
桃介「奴さん。いまの僕にはあなたを幸せにすることなんてできない」
奴「お金なんて私はいらないのよ。生活の工面なら私がなんとか、、、」
桃介「おまえが芸者で養ってくれるってぇ言うのかえ。僕に燕かヒモになれって言うのかい」
奴「そ、そんなあ、おまえ、私が邪魔なのかい」
桃介「奴さん。あなたは伊藤伯の囲い者だ。今はね。けれども、僕が、僕に、力がついたら
きっと、お前を迎えにくるよ」
奴「馬鹿野郎!トントンチキ!オタンコナス!お前の顔なんてもう見たくもない
私を今つかまえておかないと何処かに飛んでいってしまうよ」
桃介「僕はいつでも、何処まででも、お前を探し出しに行くさ」
なんちゃって!
因果は巡る糸車、談合巡る横車、スロット巡る目押し車がこの世のならいでございます。
そして、明日は9月24日。
秋晴れの慶應義塾の大運動会!うちの息子も運動会。
運命の徒競走のスタートは切って落とされるのでした。