さやかな秋の空、空気も若干肌寒くも感じます。
明け方近くに起床した桃介と馬太郎は別々の行動をとります。
昨晩、お手製のライオンの絵を描いたシャツがうまく乾いている確認する桃介。
そして、また妄想に妄想を巡らせる馬太郎はキノコちゃんのコメントにショック。
今日はKちゃんの運動会。これから場所取りに行ってきます。
「ボクね、駆けっこ得意じゃないんだ」と言っていた息子がなんと練習でまさかの1位。
もしかすると人生最初で最後のチャンスかもしれません。親も力が入ります。
(私が言うのも何ですが結構遅いです。いままで3着以上無し。それも照れ屋でニコニコ走り)
当のKちゃんは、、、まだ夢の中。昨日の剣道は無念の引き分けでした。
さて、そんなことはどうでもいい。
桃介はなぜに、このライオンのシャツを用意したか。
どうせ、どう走ったって一着になれるわけじゃなし、それならこのシャツで目立ってやる。
そう、とにかく目立つというのが、こちらの運動会では大切なのでした。
と、いうのも本日、学長福沢諭吉が夫人と令嬢を伴って観戦することから
貧乏学生どもはなんとか自分をアピールさせて、願わくば逆玉に乗りたい。
そう強く願う大勢の中の一人に桃介青年在り。(貞奴を袖にした割りに志が小さくないか?)
さて、彼の計略は福沢諭吉に届くのか?
そして、Kちゃんは人生発の白いテープをゴールの前で切れるのか?
では、馬太郎は場所取りに行ってきます。