東洋占星術(算命術)の発展の切っ掛けには古代中国の国家戦略が密接に関係しています。
春秋戦国時代、周王朝が形式化してしまい各国が覇権を争っていた時代。
この算命術の考案者は戦国時代の鬼谷子(きこくし)だとされています。
謎の人物ですが、秦の恵王に仕えた軍略家・張儀や蘇秦の師でもあったそうです。
彼の残した「算命術」は軍略書だったのですね。
秦はこの軍略と「法」によって戦国時代に終止符を打ち、中国を統一します。
始皇帝が覇者となるわけです。
なぜ占いに「軍略書」としての価値があったか?
この頃は、いまと違って情報なんて少なかった。
占いとは相手国の国王や要人の性格を占って、奴がはたして、攻めてくるか?否か?
どんな戦術を好むか? などの参考にしてたツール(道具)でした。
現代の科学や技術などすべてが、戦争という国家戦略、富国強兵のために発展したものです。
占いやその理論も同じ。
夜、月や星々の瞬きを眺めてこの世の真理を導き出す図はロマンチックですが、
そこには必然的な目的もあったのです。
孫子曰く「己を知り、敵を知れば、負けることなし」です。
占星術による占いは生年月日から導き出します。
ここに暦が介入して十干十二支の組合せで60進法を構成する。
60歳の還暦で赤いちゃんちゃんこを着るのは
一回りの「節」を終えて赤ちゃん戻りしたというお祝いですね。
そういたものは今でも私たちの身近に沢山あります。七五三なんかも同じです。
生まれ年の干支、生まれ月の干支、生まれ日の干支、(四柱推命は生まれた時間も入れる)
それぞれの組合せに陰陽五行を組み合わせて10と12の星から選択がなされます。
それぞれの星の有無と組合せ配列で性格が分かる。
性格が分かるとその人の運命が分かる。これが占いの原点です。
つまり、私たちの人生や運命は「性格」によって支配されているのですね。
運が強い弱い、良い悪いではなく、性格のバランスがすべてなのです。
もちろん、それだけではないでしょう。スピリチュアルなこともあるでしょ。
だけど、それは証明できない。
親戚のような扱いを受けている眉唾占いですが検証の仕方によって「この世の法則」の
ヒントには十分なると私は思います。
私は占い師ではありません。これまでもインチキ占い師と壷とカルト教団には気をつけろ!
と再三口の中に梅干しやらカボスやらライムを含んで訴えてきました。
すべての幸福のヒントはあなたの性格に隠されています。
馬太郎曰く「自分を知り、彼、彼女を知れば、ハッピー」。
上の文字は「望」は字は「希望」とかの言葉に連想されて、
現代では良いニュアンスで捉えられていますが、ホントは、
王様が月夜の晩に隣の国の滅亡を願っている図を表したものです。
「望む」とは恐い意味が隠されているんですね。
それでは、サイナラ、サイナラ(淀川調)