あかんたれブルース

継続はチカラかな

『あらしのよるに』に出会って、そして

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 以前、息子が学校から借りて来て読まされました。
 声に出して読まなくてはならないので、参りました。
 不覚にも予備知識なかったんです。
 3巻から5巻ぐらいまで読まされたでしょうか、降参でした。とほほ

 今夜、そのDVDを借りて来て家族で観賞したところです。
 最初の出会いの場を知らなったし、ラストも知らなかった。
 でも、やっぱり、中盤の二匹が森を旅立つシーンと、雪山のお腹が鳴るシーン。
 そして、オオカミ・ガブが親友のヤギ・メイをかばって狼の群に立ち向かうシーンは
 
 泣けます。

 未読、未観の方は是非どうぞ。

 オオカミとヒツジの友情? そんなのあるわけないじゃん。
 そうですよね。絵空事です。
 だいたい喋れないもの。
 動物に友情だの愛だの求めても仕方がありません。
 が、なにも「野生の王国」とか「砂漠は生きている」の話じゃあ、ない。
 おとぎ話、童話、逸話の世界です。
 オオカミとヒツジは私たちです。だから安心してください。

 手塚治虫は『ジャングル大帝』の中で肉食と草食の動物たちの共存のために
 ジャングル給食を実施してましったけ。あの肉はどこから調達したのかしらん?

 オオカミ・ガブも親友のヤギ・メイの寝ている間、隠れて狩りをします。
 その行為をメイが責める。

 ひどい山羊。

 ガブは素敵です。
 『アイスエイジ』のサーベルタイガーのようでもあり、
 日本昔話の『赤鬼青鬼』の青鬼のようでもあります。
 二匹が森を旅立つ姿はエデンを追われる恋人のようでした。
 まだ見ぬ約束の地を目指す二匹の姿は勇者のようでした。
 
 あの、あらしのよるに、出会わなければ、こんなに苦しまなかったのにと嘆く二匹。
 その出会いがすべての始まりでした。