今日は酉の市に詣って来ました。
今年は三の酉までありますが、週末にあたるのは本日の一の酉だけ。
混んでるかな? と思いきや、午前中だったせいか割合空いていましたな。
日比谷線の三ノ輪で下車、メインストリートは出店と通行人で混むので、
一本奥の裏路地を通るのがお決まりのコースです。
三の酉まである年は火事が多いと申します。
これは鷲神社の近くに吉原がありまして、江戸時代の殿方たちが酉の市に託けて
遊郭に繰り出すものですから家を守るオカミサン方がこれじゃあたまったもんじゃない。と
そんな風説を流したとかどうだとか。気象予報士の森田さんが宣っておりましたな。
実際にここから吉原は近いです。私はよく知りませんが。
吉原というと浅草という感じですが、実際には浅草駅からはかなり離れている。
南千住のあたりに近いでしょうか、三ノ輪のすぐ後ろです。のはずです。私は不慣れで、、。
江戸の遊郭や芸者は吉原がメインでしたが、南には品川もありますし、また内藤新宿などなど。
幕末から明治に移行していくうちに芸者のメインは吉原から柳橋に代わり、
そして、新橋の金春芸者、そして、赤坂。
先の敗戦によって銀座のホステスへと流転していく歴史もあります。
こうやって綴れば、横浜「富貴楼」のお倉や新橋の「浜の家」などなど、
男と女の明治を語るネタは尽きません。
銀座のホステスのルーツは従軍慰安婦ならぬ、
占領軍に対する公的慰安婦だったって知ってました?
戦争未亡人や家の大黒柱を失った娘さんたちが家計を助けようと
事務員募集の応募に釣られて集まった。実際は米兵相手の遊女だったんです。
可哀想な話です。
敗戦から立ち直った日本と日本人。
その人柱として彼女たちの存在が語られることはあまりありませんね。
「一人で大人になった気でいるんじゃよ」と生意気な餓鬼に言い放つ常套句がありますが、
戦後日本の復興と発展を考えますれば、この言葉、そっくり私たちの胸に刻みましょう。
一人で大人になった気でいるんじゃよ!
帰りはテキ屋の屋台を眺めながら芋羊羹と七味唐辛子を買って、
雑踏のなかですれ違った女、はて、あれは確か、、、。
蕎麦屋で一杯やって帰ってきました。