あかんたれブルース

継続はチカラかな

子供の友達を叱れるか? その親に注意できるか?

 ブログのお友達、特にお母さん方の記事に子供の親との付き合い方への
 戸惑いをテーマにしたものによく出会います。
 また、躾の在り方を最近の子供達の状況と照らし合わせて、どう注意すべきか。
 自分の子供と他人の子供、他人の家庭。環境からすべて違う。
 「他人の子供をどこまで叱れるか?」
 「そのことをその親に注意できるか?」

 これは口で言うほど容易いものではないことを私たちは知っています。
 僭越? そこまですべてを把握できているのか?
 なにより、相手にどう受け取られるかを気にするでしょう。
 その問題がイジメとか暴力とかはっきりしている場合ならは、
 土壇場ですからバカ力も発揮するでしょう。
 けれども、予感やちょっとした発見、その予兆とかで、どこまでそれができるか?
 問題は小さいうちに解決させた方がいいに決まっているんです。
 でも、相手のあることなのでなかなか踏ん切りがつかない。

 昨夜、うちの妻がそれをやりました。
 息子の友達の母親に彼の「我が儘と自己中心的な行動への注意」です。
 別にこの友達が暴力をふるったとかイジメをやったとかではありません。
 うちの息子はそんなことはまったく気付いてないんですから。

 最初は、その前の日にメールでその旨を伝えたようです。
 私は事前にそれを知っていたら止めたでしょうね。いや、メールじゃダメだと。
 私の妻は考えが浅いというか世間知らずで行動は速いのですが浅はかな人です。
 「夜桜銀次」(任侠界で普及する鉄砲玉の総称)と私は渾名しております。
 自宅、事務所マンションの管理人、不動産屋、仕事関係者、親戚縁者など、
 すべて彼女が厄介を作っては結局私がその処理にあたるのがお決まりのパターン。
 今回も彼女はメール一本で解決できると考えていたようです。

 ところが、世の中そうはならない。
 相手の母親も我が子は可愛いですからその是々非々にこだわってきます。
 これも問題といえば問題で自分の子供に問いただし事実と食い違っていると疑問をなげかける。
 こうなるので、この手の話は絶対メールじゃダメなんです。
 まあ、やっちゃったモノは仕方ありません。一度会ってじっくり話すということにさせました。

 私の息子の友達のB君とは小学校入学時から非常に親しくしていました。
 彼の変化に気づいたのは昨年の年末頃だったと思います。
 その理由として、その年の夏の左指腫瘍摘出手術があたのではないかと思います。
 小学2年生の子供がこんな状況になることは親としてたまらない。同情と理解はできる。
 ところが、これ以降少し甘やかしたのか急に自己中心的な性格に変貌して、
 それがエスカレートしていくのが私にも分かりました。親は気付かないのか?

 それが気付かない。
 目の前でそんなケースがあって親の対応を観察しますが、どこか誠がない。
 これを自由にとか、伸び伸びと解釈していいのか?
 案の定、春から夏にかけて私の問いかけにも無反応。自分の興味の対象しか反応しません。
 私はこういう性格なのでそれに無理して迎合したり媚びたりはしません。
 一回、決定的な悪さをしたらこっぴどく叱ってやろうとチャンスは狙っていましたが、
 そんな大義名分が立つ絶好の場なんて、なかなかないものです。

 まあ、B君の問題自体がさほどのことではないのでしょう。それも厄介です。
 ただ、完全に親や大人をバカにしていきますから、これが中学とかなるともっと厄介です。
 当然、他の子供との摩擦は増えますから喧嘩も増えているようです。
 その本質に気付かない。
 例の剣道バカ先生は「喧嘩は勝たなければ」とか宣ってる。(だからお前の目は節穴だ!

 妻はB君が遊びに来ること自体が鬱陶しくなってきたのでしょうね。
 ゲームの独占云々等の事例を通して伝えたつもりが、
 さて、そのサインがB君の母親には伝わらない。
 途端に戸惑う弱気な「夜桜銀次」。でもダメだよ。今回は自分で解決するんだね。
 明日会ってのはずが、都合が悪いと言われて、夜の電話でとなりました。
 なんか、ドキドキしますね。

 私に出来ることは問題の本質を整理して、どう相手に伝えるかを諭すことでしょうか。
 そこまで頭に入らないという妻にみっちり叩き込みます。妻はすぐメモろうとします。
 コラ、メモ駄目。暗記もダメ。こういうのは上手く言うことより本質把握が大切。

 だいたいがそんな問題に気づいて相手の親に注意するなんて普通はやらない。だろ。
 B君とその親との付き合いがあればこそで、敢えてリスクを背負ってるのがこちら側。
 堂々と胸張って真剣に話せば相手だって理解してくれるよ。譲歩はダメよ。
 こっちがサインを送って、それでも拒絶するなら仕方がない。

 まあ、こじれたら私が出ていきますが、できれば今回は妻のところで解決して欲しかったです。

 9時頃電話ありました。
 私は息子と将棋さしていましたが、隣の部屋でのやりとりはやっぱり気になります。えっ王手?
 長い電話。40分以上はあったんじゃないですか。
 結果は先方も理解してくれて「有り難う」と言ってくれたそうです。
 良かった。ドキドキしちゃったよ。
 妻もどっと疲れたようです。偉いと褒めてあげました。ホント偉い。

 まあ、そんなリスクを孕むエネルギーは面倒と考えるが今の大人の考えです。
 だけど、自分の子供の躾と同様に親のスタンスは重要です。
 この件を息子がまったく知らないということもポイント。
 他人の子供を叱ったり、その親に注意する。口では簡単に言えますがなかなか難しい。
 これをやるにはこちら側にも責任があります。だからこそ、やらなければいけない。
 ただし、相手にもよるでしょう。
 B君とB君の親は、私たちにとって、それをやるに値する人たちだったということかもしれません。
 じゃなかったら、私は放っておきますよ。そこまで私はお節介じゃあない。

 なんか、いつもにまして、すっごく長くなりましたが、身近で頻繁に起こる問題なので、
 同様の子供を持つ親御さんは参考にしてください。
 絶対に、「馬太郎さんだから」なんて器用に都合よく考えないでくださいね。
 その姿勢で臨まないと自分の子育てだって矛盾を生じるものです。
 子供は絶対に親を見ています。