あかんたれブルース

継続はチカラかな

美の巨人・朝倉文夫のもうひとつの顔

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 朝倉文夫って知ってます?
 日本の近代美術の彫刻家として知る人には巨人です。知らない人は知らないか。
 東京のJR日暮里駅近くにその美術館などありますのでお近くの方は是非どうぞ。

 日露戦争の後です。
 この朝倉さんに船乗りのお友達がおりまして、
 南方つまり、現在のマレーシアとかイスラム教徒の多い周辺です。
 ここの人々が白人の侵略に苦しんでいました。当時は世界どこでもみんなそうです。
 当時の列強はアジア諸国を植民地にしてました。当然、宣教師も片棒を担いでいます。
 そりゃあ、過酷なものです。機会があったらその内容を詳しく記事にしますね。
 日清・日露の戦はこういう時代背景があることを忘れてはいけません。
 で、この南方の人々にはひとつの言い伝えがありまして、

 「やがて同族の倭人が来て白人を追っ払ってくれる」

 という伝説を信じてる。実際にイスラム教典にあるそうです。

 これを井上馨に話した。
 井上はこれを桂太郎寺内正毅なんかと協議して、
 朝倉に現地に行って情報収集を依頼する。

 えっ?私が行くの?

 こうして、彫刻家・朝倉文夫は軍事探偵となりました。
 彼は現地で歓迎され、是非、王様になってくれとも懇願されたとか。
 明治はとにかく破天荒な時代で、愉快な人間満載ですね。


 今日は時間がないのであっさり軽めです。

 写真は彫刻家兼軍事探偵の朝倉さんと美術館の正面写真