倉本聡氏も山田洋次氏も、女を描く時、それが母の時も、いつも「男」から見た視点で描かれてますね。と、女の内面を知る私は思います。女の内面に正視できないほどなのは向田邦子さんだったな。私が書いたのかと思うほど酷似する感情の襞。「前略おふくろ様」は素晴らしい面白いドラマでした。
おゆきさんから「男の視点」「女の視点」というコメントを頂きました。
男と女がたとえ大人でも「視点」に性差はありそうです。
残念ながら、馬太郎は男なので女の視点は分からない。
痛い視線は感じたことありますが(涙)。とほほ
女性はよく相談事を持ち込みます。
男の頭は常にそれの解決へと集約させてしまう。
そうじゃ、ない。
と、若い頃、よく妻にたしなめられました。
「聞いて欲しいだけ」なんだと。
そんな、、、。
私はこれを習得する訓練に30代を費やしたといっても過言ではありません。
みゆき嬢の歌に「解決を急ぐあまりに余計に散らかす」のが男友達と喝破してましたね。
また、女性の相談事は既に解決済みなんだとも小耳にはさんではいましたが、、、。酷い。
男って、問題があるとまず解決させようとする性癖があります。
そういう思考をする生き物なんでしょうね。
逆に言うと、問題に対してのプレッシャーが強いのかもしれません。
私の知り合いに医者で弁護士という男がおりました。しかも東大。
私より7歳年長でしたかね。色々な事を知っている人でした。
これまで出会った中で一番有能な人間だったでしょう。
が、これが女性にまったくウケない。仕事が絡んでましたから、時折それが致命的な問題になる。
本人は至って真面目なんですが、相手が受け付けないんです。
自分の不徳の致すところと自嘲気味に漏らしてはいましたが、多分一生あのままですかね。
あまりの事があったので一度問いつめたことがありましたが、
世の中の事象が解せず、すべを数字に置き換えてしまうのだと告白していました。
人間は「名誉か権力か、それでなければお金。この三つのうちのどれかで動く」
のだそうです。「あなたはどれだ?」こう面と向かって問われたこともありました。
時折、女性と対峙するときに、男の視点と思考・発想が首をもたげてきます。
訓練したってそう簡単にはいかないんです。所詮、男ですから。
♪男と女の間には深くて長い川がある♪ ようです。
そして、♪今夜も舟を出す。時々遭難します。
おゆきさんは向田邦子の女の視点、内面に「正視できない」ときがあるという。
それって、いったい?
気になるなあ、、、。