あかんたれブルース

継続はチカラかな

その男、刺青あり

 付き合ってる彼女の家に御挨拶に行く。
 お父さん、○子さんと結婚させてください。なんてね。世帯者の男性諸兄は経験あるでしょ。

 ところが、私の場合はちょいと訳ありで、
 お父さん、○江さんと同棲させてください。なので鼻血です。
 さて、どうしたものか、、、。

 「どうすんの?」と彼女。

 どうするってお前が一緒に暮らそうって言い出したんじゃないか。まったく他人事みたいに。

 「うちのお父さん、恐いよ」

 「えっ、どれくらい?」

 「私には優しいけれど、だから余計恐いんじゃないの」

 「・・・」

 「それに入れ墨あるし」

 「えっ、入れ墨?」(聞いてないぞ)

 「左の腕に『一心』って」

 「ははは、職人さんだったよね。一心鏡の如く、って一心太助みたいじゃないか(汗)」

 「う~ん、よく知らないけれど若い頃『一心会』って愚連隊作ってたんだって」

 「えっ!」

 「千枚通しで自分たちで彫ったって言ってたよ」

 「そんな、野蛮な、、、あっ鼻血だ」

 
 これ、ネタじゃないよ。ホントの実話。さて、どうしたものか、、、。