あかんたれブルース

継続はチカラかな

泣ける映画

イメージ 1

イメージ 2

 続いていきます。
 (なんせ、桜雨に泣くイラスト10点頼んじゃったんだよお)
 あなたを泣かせた映画ってなんですか?

 私はよく憶えていませんが、ビング・クロスビーの『我が道を往く』に始まり、
 途中、リチャード・バートンの『空雪の太陽』(一部風雪とも表記)
 そして、『蒲田行進曲』『異人たちとの夏』『ふたり』ときて、
 黒澤作品では『赤ひげ』ですかな。まあキリがないのでこの辺までとして。

 時代なのでしょうか、幼い頃は「泣く」行為に罪悪感めいたものがあって、
 必死にそれを堪えようとしていたように思います。
 そんな頃の小学3年か4年かなあ。昭和45年頃、白黒作品なので再映かも。
 例の中森明菜の母親がモギリをやってた「南都劇場」で学校推薦で観た映画。
 「幸せは国境を越えて」だったような(?)、これがわからない。レスキューです。
 物語は終戦のドサクサ、一人の女性が戦災孤児を哀れにおもい我が子のように育てていく話。
 それが一人や二人じゃあない。どんどん増えていく。十人越えたかも。
 すっごく貧しい。空腹で、露天のパンを買うシーンが印象的です。
 なぜか当時私が知るパンではなく「サイゼリア」の「フォッカチオ」みたいなパン。
 ラスト近くにはその中の一人が進駐軍のトラックに轢かれたり、涙なくして観れない。
 必死に太股をつねって堪えた記憶があります。あれ、なんて映画なんでしょうか?
 ラストシーンに母親役の女性が変わった着物を子供たち贈られて着ていました。
 今思い起こせば、あれは「シマチョゴリ」だったような? 

 この罪悪感がぶっ壊れたのが『砂の器』からでしょうね。ええい、もうどうでもいいや。

 さて、泣ける映画の断片的シーンから「女性」をテーマにいくつか。5本かな

 『となりのトトロ
 ドラマ中盤で母親の病状を伝える知らせにサツキがおばあちゃんに抱きついて泣くシーン。
 これまで健気に頑張っていた緊張の糸が切れたか。何度観てもこのシーンは切ない。

 『やくざの墓場・くちなしの花』
 渡哲也の刑事がチンピラ小林稔侍を伴って、その母菅井きんの一杯飲み屋でのシーン。
 戦争未亡人のこの母が娼婦をしてこのバカ息子を育てた身の上話はホロリときます。

 『仁義なき戦い・広島死闘編』
 梶芽衣子と名和広(叔父)が結婚問題でのバトルを快演。若い頃はよく分かりませんでしたが、
 男と女の情念に身を焦がす梶芽衣子とそれを必死に己の風雪の人生経験で説得する名和広。
 「待つ言うとって三年も待った奴が何処に居るんなら、儂は嫌と言うほど見てきとるんじゃ」
 それでも運命を受け入れられない梶芽衣子の半狂乱は、沁みますねえ。

 『泥の河』
 主人公ノブちゃんの友達の姉と弟は娼婦の子。彼らを優しく受け入れるノブちゃんの両親。
 米櫃に手を入れて「温かい」と呟く姉の台詞にはノックアウトです。
 (弟の方ですが、祭りの夜、せっかく貰った50円玉を破れたポケットから落としてしまうシーン)

 最後は、、、。
 『サンダカン八番娼館 望郷』
 「からゆきさん」として南方に売られた高橋洋子の帰国のシーン。
 そこに待ち受ける冷たい現実。親戚の家の湯船に沈む彼女、泣くことさえ許されない過酷。

 泣ける曲、泣ける料理、泣ける不動産屋、泣ける区役所、泣ける通販、どんどんいきます。