あかんたれブルース

継続はチカラかな

心の隙間を狙う何かに震えた話

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 雨ですねぇ。ちょっと話を変えますよ。
 古い馴染みの方なら私が体験した電波娘との邂逅奇談は御存知だと思います。
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/djkxq447/13617400.html  (←これ連作三本ね)
 電波系ってなに?
 という疑問はこれをご参照ください。
URL: http://blogs.yahoo.co.jp/djkxq447/6231062.html

 で、私がこの女性とのバトルを展開した後、傷だらけの勝利(?)の後です。
 私は精神的にも肉体的にも疲弊し尽くしてボロボロでした。
 彼女の問題だけでなく、当時もの凄いタイトなスケジュールで超ハードワークだったんです。
 疲れていたんですね。

 そんなある晩にこんな夢をみました。

 幻想的な夢で長時間の長いストーリーです。
 この世の中に「悪魔のビデオ」というものがある。と
 (昭和61年の話です「リング」「らせん」なんて知らな。クローネンバーグの作品も知らない)
 そのビデオを観た者は悪魔に心を奪われてしまうというものでした。
 内容は観る者に強烈なショックを与える映像がオムニバス形式でつなぎ合わされている。

 そのオープニングは空撮で映し出される雲の隙間に稲妻が走る映像でした。
 やがて、映像は雲を潜って地上の世界へと下っていきます。
 どんよりと垂れ下がる曇り空の世界。何処でしょう? 戦前の英国、マンチェスターの工業地帯?
 旧式建造物からたくさんの煙突が灰色の煙を空に吐き出しています。静かな映像です。
 場面はもっと下がっていき、その工場の正門へと変わる。
 その門の入り口に小学六年生ぐらいの少年が一人立っています。
 制帽を被り、半ズボンの制服と黒いランドセルを背負っています。
 少年の後ろの壁には松葉杖が立てかけてある。彼の左足はありません。
 記念撮影なのでしょうか? 必死に姿勢を正していますがバランスを取ろうと必死です。
 震えるように正面を睨んでいる彼の視線が私を凝視する。その時、画面はかわりました。

 膨らんだ花か果実が弾けた!とたんに、私達は一斉に大空へと解き放たれました。
 CG画像の透明な球体が私達です。「さあ、いくよ!」というナレーションが響きます。
 自由を獲て、大空に舞い上がる。しかし、そこに邪悪な風がやってきます。
 この風に触れると魂を侵されてしまうことが瞬時に理解できました。
 多くの仲間が侵され消えてしまっています。私は必死にそれから逃れようと飛び回ります。
 けれども、邪悪な風は執拗に私からまとわりついて離れようとしません。
 逃げ場を失った私は方向を地上に変えています。そこに小さな木箱がある。
 あそこに隠れよう。あの中だったら邪悪な風に侵されることはない。
 急降下して、その木箱の入り口を目指しました。後ろに邪悪な風の気配が迫ります。
 その刹那、私の中である閃きが警告を鳴らす。
 「ダメだ、そこに入ると虜になってしまうぞ!」
 そうです。確かにそこに入れば邪悪な風から身を守ることは可能ですが、そこから出られなくなる。
 そして、次ぎに思い浮かべたのは、
 風から逃れるのではなく己が風に変容すれば(邪悪な風に同化するのではなく)
 邪悪な風に侵されることはない。
 私は逃げる行為から漂う姿勢に変身しました。
 邪悪な風は私の周囲を動き回っていますが、攻めあぐね、私を侵すことは出来ない。
 そこで場面はかわります。

 次は夜明け前の細い路地です。私はどうしても西へ向かわなければならない。
 その道を進んでいくと、道路工事で進路を遮られています。
 さて、どうしたものか?
 戻ろうか? それともこの柵を乗り越えて掘られた穴に注意しながら前に進むか?
 しばらく考えていると、また、私の中で閃きが生まれます。
 「工事が終わるまで此処で待てばいい」

 その答えが出た瞬間に、また、画面は消えてしまう。

 まるで禅問答のように、夢の各場面には謎かけが用意されていて、
 その答えを導き出さないと次のステージには進めない。その答えを誤ると、、、。

 もの凄い寝汗をかいて目覚めたのは明け方の四時過ぎだったでしょうか。
 それ以上に私は興奮状態にあって、今の強烈なイメージが残っているこの記憶を残そうと
 メモを取りました。(今現在記憶しているのはその時のメモのせいですね)
 他にもいくつかありましたが、とても表記するに耐え難い内容だったり、
 曖昧になってしまったものだったりしています。

 健全な精神は健全な肉体に宿る。とは、かつてモーターボート振興会の笹川さんが
 CMで唱っていましたが、私はその時疲れていたのでしょうね。
 風邪をひいて熱にうなされているときに変な夢とかみるものです。
 これが、彼女が入信していた中国武術系の新興宗教のせいか、空間に漂う電波系の仕業なのかは
 分かりません。
 ただ、人間が精神を病む瞬間とはこういうプロセスが用意されているものかとは感じました。
 そして、私がもし、それぞれの場面で答えを間違ったとすれば、、、。(恐

 また、いまでも「虜になる」「身をまかせて防ぐ」「ここで待つ」などの答えは、
 どう考えてもその場の思いつきでは私自身が捻り出せるものではないようにも思うのです。
 (当時「虜」=「とりこ」なんて漢字の読み方知らないもんね)

 何かは忍び寄ってきます。
 心の隙間には十分に注意しましょう。