あかんたれブルース

継続はチカラかな

極論激論の不毛。でもそのほうが分かり易いの?

 昨日は「日本刀」という道具の性質から南京大虐殺の実態に含みを匂わせる記事でした。
 私はそれ自体の有無を言っているのではありません。
 時々、論争が極論でしか展開されないことに苛立ちを感じます。
 中国は国家経営のなかで、また外交のカードとして様々のものを利用します。昔から
 同じ東洋人で親近感を覚えますが、日本と中国と朝鮮は違います。

 「大陸的な、」という言葉は割合に良いイメージで使われますね。
 大げさに誇張表現するのも大陸的なんでしょう。
 少し、大陸的な思考の話として、

 中国には「屠城(とじょう)」という歴史の伝統がありました。
 三国志ゲームなどをやったことのある方は思い当たるでしょうが、
 中国は広いので都市という点で構成されています。それが線で結ばれている。
 面である日本の「信長の野望」なんかと比較すると面白いですよね。
 都市自体が城であり、要塞です。そして人口が多いのと一族信仰のルーツの地。

 さて、古代から攻略に成功した兵士の褒美に、ある期間、ありとあらゆる悪徳が許される。
 虐殺、略奪、放火、強姦、そして、子供達は生き埋めにされて殺されます。
 これを「屠城」もしくは「洗城」と言うそうです。封刀の号令が出るまで続けられる。
 中国モノの本の愛好家なら「そういえば」とか「そうだよな」と心当たりはあると思います。
 昔の話ではありません。蒋介石の北伐でもありました。
 被害者が外国人、日本人である場合もあります。「通州事件」などがそれです。
 また、ここで匪賊や馬賊の話もしたいのですが、まとまらなくなるので、また再来週。

 中国の占領下のベースにそういった大量虐殺のイメージのベースがあった。
 ということです。別に南京大虐殺が存在しなかったと言ってるのではありません。
 日本人とはスケールが違うのです。文化風習発想も違いますね。

 テレビの報道で中国人が日本人を嫌っているニュアンスを訴えています。
 実際はそうでもないみたいですよ。
 中国人が一番嫌っているのはアメリカ人で、次が韓国人だそうです。
 約束を守る真面目な日本人が嫌われるわけありません。中には問題児もいますけれどね。
 根本に共産主義政権下での政府への不満を日本に代弁させているようです。
 あのデモ行進のプラカードには「給料あげろ」「待遇改善」って書いてある。
 テレビ局には中国語を読めるスタッフもいそうですが、その辺はコメントしませんね。
 
 現在でも第二次世界大戦ナチス・ドイツユダヤ人大量虐殺を否定する人たちがいます。
 また、日本に原爆は投下されていないという人もいる。世の中色々な人がいます。

 事実には色々な側面があります。そのひとつの側面だけで全体を把握するは間違いです。
 歴史というものはその時代だけではなく、それを起点として、
 過去から現在までを線で結んでいく方法論としてもうひとつの側面を見いだせる手段ですね。
 高校で教えられる世界史なんてその上っ面であることは理解できますが、
 卒業して何かを考察する手掛かりや切っ掛けにはなります。
 受験に関係ないからという考え方。この発想自体が恐いなあと。
 それを教育現場の人間が容認して遂行させている点が、
 現在の日本の最大の問題ではないでしょうか。おしまい