毎年この時季になると冬のボーナスの話題がニュースになります。
大手企業はいいとして、中小企業で働く人は大変です。経営者もつらい時季だよね。
男女雇用機会均等法かあ。と。
会社に余力があれば、どんなことでも出来ますが、ほとんどはそれがないんだな現実は。
以前、「働く女性のための」と銘打った女性誌をやってました。
担当の働く女性編集者とよく飲んで語り合ったものです。所謂「激論」ね。
「そんな女性活用度ランキングなんて、大手の話で看護婦とか中小の娘はどうしんの(怒)」
「そんなこと言ったって!上から変わらなければ何も変わらないのよ、キーッ(怒)」
てな感じですかね。まあ、一応その言葉で納得はしましたが。
バブルの頃だよね。西友とか日航、プランタン銀座なんかが評判良かったかな。
はるさんは美容師さんだったそうです。
これも厳しい職種です。給料安いし、徒弟制度の業界です。
私の職種も徒弟制、カメラマンなんかもそうです。
知り合いに篠山○○のお弟子だったカメラマンがいましたが、
師匠が女抱いたベッドのシーツをアイロンかけさせられたことを恨んでいました。
幸子の友人の美容師さんは超ビンボーでハードな毎日だそうです。
将来、六本木ヒルズでカリスマ美容師になるのが夢なんだとか。切ないけど頑張れ!
使われていたら報われない、独立しないとバカをみる、という世界。
それとは別に厄介な世界がありました。
私たち美術学校の生徒たちに新興宗教より恐れられたもの。
「アニメ」ですね。
手塚治虫という天才が現れて日本のアニメーションを育てました。
彼は理想に燃えて妥協を許さなかった。
ときわ荘のあった西武池袋線沿線にはアニメーション関係の会社が沢山あります。
でも、給料安いんです。
そして、私の友人貞夫も洗脳されてしまった。
相談があると喫茶店に誘われた時に嫌な予感がしてたんだよなあ。
場所は代々木の共産党の斜向かいの喫茶店。二十歳の頃です。
ええ?アニメって、で、給料いくらだよ。私はいつもお金の事ばかりですね。
「3万円」とのことです。
どうやって生活していくのか。
貞夫も私と一緒で地方出身者。特に資産家の息子でもない。唯一の武器は貧乏性だけ(涙)。
好きなのは分かる。「どうやって生活していくか?」問題はこれ一本でしたね。
兄貴のアパートに居候する。とボソリ。
これだけで、問題は解決でした。生活できればいいんです。それで。
あとは激励して発破かけてやった。
しかし、手塚さんも罪なことをしたものです。
♪若かったあの頃♪何も♪恐くなかった♪たあだ、給料3万円は、
コワカアタ~♪(昭和の青春の名曲「神田川」ね)