宮沢賢治の贅沢は天ぷらソバとサイダーだったとか。
いま、三ツ矢サイダーのCMが非常によろしい。沁みます。
私の場合ならば、かんさんのバトンじゃないけれど、カステラのオコゲを、、、。
握って団子にするか?いや、それじゃあ芸がないなあ。。。
何層に重ねてバームクーヘンにする?違うなあ。でも飲み物は、やっぱ牛乳でしょ。
私の明治関連書庫に戸板康二の『ぜいたく列伝』なる名著があります。
これは明治から昭和にかけての政財界、文人、役者芸人の贅沢三昧を紹介したもので、
○吉田茂の白足袋○小林一三の宝塚○堀内大学の月光○五代目中村歌右衛門の下げ髪 などなど
この本一冊で当分ブログのネタには困らない。
案外この手の本がゴロゴロしている私の書斎の本棚こそ「ぜいたく」なのかもしれません。
さて、贅沢ってなに?
範囲が広いので分かりやすく「食べ物」に限定しましょう。
男爵いもを炭火で焼いて北海道産のホッケを熱々の二合徳利で、は
北の家族のキャッチコピーでしたが、これもなんかほのぼのと贅沢な感じです。
どうも「幸せ」の香りがするぞ。
私も自分の贅沢を少し考えてみました。
年代物のスコッチは美味いです。20年物30年物、円熟した柔らかいアルコール。
それはそれでもそれだけで贅沢なのですが、もっと若い安いスコッチ。
酒の安売り店で2000円ぐらいのをロックで。その肴は虎屋の「夜の梅」。羊羹です。
甘納豆でも花林糖でも芋羊羹でも不二家ルックチョコレートでもなんでもいいのですけどね。
世界三大珍味! といってもキャビアやトリュフはそうでもないんですが、
フォアグラは美味しいですよね。でも手作りの「あんきも」は最高だ。
私が目眩を感じるのはアンコウ鍋にその「あんきも」を溶かす瞬間。
もったいない、、、。これは贅沢とはいわないか。私が雑炊を食べないからですね。
う~ん、「ぜいたく」と「もったいない」は似てますね。
贅沢の定義自体が難しい。ミスマッチとかも贅沢なのでしょうかね?
古今亭志ん生は天丼の日本酒をかけて酒茶漬けにして食べるのを好んだとか。
これはどっちでもない。あんまり私は食指が動きません。
食指といえば中国のお話です。中華料理のフカヒレや燕の巣など珍味の類も贅沢です。
らくだのこぶとか熊の手の平とかとか、、、。でもそんなに美味しくはないですよね。
珍しいだけ。気分は王侯貴族かな
食の贅沢には色々あります。
じゃあ前出の年代物のスコッチをカッパえびせんで飲みほしましょうか。
ぜいたく~う。となるか、おバカ~ア。となるか、
あなたはどっちだ。