昨日の続き
中国人、というか漢民族というものは、人生で一回の大仕事。
つまり、大勝負を狙っているそうです。
それまでの日常業務はそのための過程でしかない。
そして、その勝負で莫大な財産を成し、大人(だいじん)として暮らす。
それが「夢」なのだそうです。
劉さんも同じ。
彼には漢民族の血が色濃く流れています。夢を熱く語ります。
でも、どこか抜けている。
明治の後藤新平のことを周囲は「大風呂敷」と渾名しました。
土佐の後藤象二郎は「大風呂敷に大穴があいている」と謂われました。
劉さんの風呂敷にも穴があいています。
たとえば、彼が経営していたレストランにマンゴージュースが置いてありました。
彼は利益率がいいと一斗缶のマンゴージュースを仕入れます。(戦略的に)
けれども、マンゴージュースを注文する人はそう沢山いません。
一人の注文のために一斗缶の封をあけて、一週間二週間注文は皆無。
そりゃ腐るよね。
まとめて仕入れると値引きがあると12缶。末路はお察しの通りです。
メニューも100種類以上を目標に120品目ありましたかね。
私がメニューのデザインをしてあげましたから私が証人です。
これ、やり過ぎじゃない?と言っても聞きません。反対に諭されます。
「馬太郎さん、私はこの店をみんなの集う“オアシス”にしたい」とね。
そして、客寄せのための50円キャンペーン。
店は半年で潰れました。
都営住宅の日本人に食い物にされたというのが真相です。
通常、なにか商売を始めるときは、その延長線上のプロフィールを有しているものです。
そこで、仕事を覚え、経験を積み、人脈を広げ、点と点を結ぶようにして始める。
劉さんは飲食業は始めてでした。
それよりも、起業とか事業家というのが先に立っていたようです。
まさに陽明学ですね(笑+涙)。
7000足のブーツ。
劉さんは大人に、また、なり損なったようです。
写真はイメージです。
美味しいマンゴージュースは楽天でどうぞ。
ご家庭で飲みきれる事を考えて、ご注文は計画的に。