ルソーは「本能が肉体を、良心が精神を、語る」と二つに分けました。
それより一世紀ほど前のパスカルは「脳の論理」と「心の論理」にわけている。
「感情は心の論理」と言っています。
さて、対極的な二元論ですが、どうでしょう。
私はKちゃんが生まれた日、とても感動して手紙を書いてしまいました。(汗)
それには「37歳のパパより」というタイトルをつけて、
その年齢での父としての自分が思うこと伝えたいことを綴ったものです。
年に一度、彼の誕生日が来ると、その時のその年の父として、メッセージを残します。
彼がいつか大人になって、私の歳になった頃に参考にしてくれればいいと思って始めました。
開封は勿論、私があの世に逝ってから(こっぱずかしく)
特に結論を急ぐものでもなく、次の年に答えや内容が変わっていてもかまわない。
で、ああ、親爺は俺と同じ年頃にこんな事を考えていたのかあ、と。
彼の人生のヒントになればいいなあ、と、続けています。
タイトルは「47歳のパパより」でもう10通を数えています。
その最初の頃に書き記したのは、人生で大切なのは「知性と勇気」である。というものです。
「知性のない勇気は蛮勇であり、勇気のない知性は机上の論理である」と、
これは我ながら気に入った言葉なのです。が、なんかもうひとつ足りないような気がしています。
上記の二元論のようですが、ホントは三位一体でもう一本欲しい。(欲張り?)
「愛」かな? と、思わないでもないのですが、愛にまだ確信がもてない。
発展途上な親爺なわけです。考察は続く(8年)
先日、安岡正篤を読んでいたら良い事を言っていました。
人間は脳だけで物を考えるのではないようです。頭、胸、腹の3つを説いている。
頭(理性、知性、理知) 胸(情緒、情操) 腹(見識、実行力、胆力ともいいますね)
これなら解りやすい。上の二元論よりも納得してしまう。
私はよく「腹が出来ているか」という言葉を用いますが、その意味でも合致する。
安岡先生はこの中で一番大切なのが胸である「情緒、情操」と説きます。
頭=知性 腹=勇気 すると、胸=( )何かな?
愛かなあ?
これは東西の思想の優劣を言っているのではありません。
東洋の思想とは面白いものだなあ、と感じた話です。
臓器移植をした場合に、内臓のある部分を移植されると、
その移植患者の人格に提供者の人格が移行される(影響を与える)ものだと聞いたことがあります。
頭だけではない、考える力。それは有る。と思っています。
Kちゃんの今年の誕生日までに答えが導き出せるだろうか、、、。