あかんたれブルース

継続はチカラかな

27万円の鶴と亀の礼服

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 ポケちゃんが礼服がきつくなったと嘆いています。

 二十歳の頃、田舎に帰った時に父親が礼服を作ってくれました。
 私はさほど欲しくはなかったのですが、成人したのだからといって、
 近所の仕立て屋に頼んで作ってもらいました。

 まだ若いからたっぷりとした感じいいとか言って、
 この職人さんは久々の仕事に張り切っていたようです。

 トータルで27万円もしたよ。(鼻血です。

 私は、それより、新宿の三峯の黒いスーツでよかったんだけど、、、。

 仕上がった時には絶句!
 裏地は「鶴」と「亀」の刺繍がほどこされていました。
 「若いひとは派手なほうがいいじゃろう」と鹿児島まで行って取り寄せたそうです。
 こんなの人に見せられない。それにダブル、、、。(当時は流行ってなかった。

 当然、二十代じゃ着る機会はありません。
 先輩の結婚式に二回ほど袖を通したでしょうか、、、。

 三回目に着たときは30歳でした。
 「変態三昧」で登場した編プロの専務のお父さんの葬式。
 ところが、以前はダブダブだったのにきつくて入らない。
 急激に太ったようです。
 上着はダブルのボタンの位置を変えて、ズボンは見えないのでチャックを外してはきました。

 結局、三回着用で、、、捨てた!
 一回9万円だよ(涙)。

 それから15年後、私は体を壊して15キロも痩せてしまいました。
 昨年、父親が危篤になって急遽夏物の礼服を購入。
 紳士服のコナカで大特価2万円。

 ああ、勿体ないことしたなあ。
 親にあわす顔なし、、、。

 父親は持ちなおしました。
 もう惚けています。
 先日、「親不孝者!」と怒鳴られました(汗)。


写真は楽天の1万9800円の礼服。ズボンもセットです。