あかんたれブルース

継続はチカラかな

泣きむしナキトの事情

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 東京都港区六本木六丁目14-8
 六本木ヒルズレジデンスのど真ん中で「泣き人」生まれました。

 本当は「無人
 なきと。
 泣きむしナキト。泣き人といわれは少年。

 この長州屋敷にはその昔、赤穂浪士が預けられて、切腹した長屋があります。
 ナキトはその場所が恐くて仕方がありません。

 武士の息子としては気の弱い優しい感性の持ち主だたようです。

 たとえば、門の外から出られません。
 向かいの角に何かが潜んでいる。そんな気がすると、本当にそう思えて仕方がない。
 優しさは臆病にもなります。

 彼の父親は直情型でそれが禍して地元山口に左遷されてしまいました。

 ナキトを憂鬱にさせたのは一家の貧窮よりも転校生としての過酷なイジメでした。
 
 ナキトは左目が見えません。

 幼い頃、母親の折檻で失明してしまっている。凶器は蚊帳の釣り金。

 母・寿子はヒステリックの質で、酒乱でもありました。
 彼は母親の癇癪がいつ爆発するかとビクビクしていました。

 ナキトは肉体的にも精神的にも自信がなかったので武士ではなく
 学問で身を立てられたらなあ
 と、漠然と夢想していました。

 幕末の頃の長州でそんな事は許されない。また、父親に焼きを入れらます。

 それでも、どうしても、その夢があきらめられなくて、
 叔父さんの玉木文之進に相談に行きました。
 できれば、その気持ちを理解してもらって、父親を説得してくれないだろうか。

 ナキトは甘かった。

 彼の淡い夢はこのスパルタ叔父さんによって木っ端微塵に粉砕される。
 言語同断!お前何馬鹿なことを考えてる。百姓になれ!

 ナキトは相手に強く出られたり大きな声で怒鳴られたりすると、
 途端に意見を180度変えてしまう性癖がありました。

 文学を目指すはずだったのに、玉木の叔父さんの家に住み込みで弟子になることを願い出ます。

 大丈夫かな、、、。

 これが幼いころから青年時代の乃木希典です。