「乾坤一擲」って言葉があります。
運を天にまかせて大勝負をかけること。
乾坤とは天地を意味して、一擲はサイコロを振ることです。
中山競馬場の最終レースと考えても結構です。
とある知人がこの挙に出るとのことなので、その解説を記事にする約束をしました。
戦国時代の雑兵どもは合戦の前夜に何をしているかというと、
博打に興じていたそうです。
賭けるものが無くなると甲冑や獲物(槍とか刀)を賭けてしまう。
で、身ぐるみ剥がされて、時は合戦の合図のホラ貝、鬨の声だ。
素っ裸で戦場に駆け出し彼らが最初にやることは敵から具足獲物を奪うこと。
敵も素っ裸だ!
凄いね。これを乾坤一擲というそうです。
解説してくれたのは文豪・司馬遼太郎先生だったぞな。
短いな。
戦国時代は槍が圧倒的多くて刀に対して7対3の比率。圧倒的に槍が有利。
斎藤道三は自軍の槍を長くして戦いを有利にしました。
源平も頃は弓矢で勝負みたいでしたけどね。
刀も相手を斬るんじゃなくて叩く。そして、馬から叩き落とす。
鎧や鎖帷子を着込んでいるので斬れません。
落馬したころに一族郎党の下郎が寄ってきて、鎧通しでズブリです。そして首を切断。
この間、平氏はアラブ人だったと言って、そり立った刀の絵を紹介してましたが、
剣先が太くなってなっていて、あれじゃあ鞘から抜けないのではないかと
心配になりました。