あかんたれブルース

継続はチカラかな

酒とバラで見失う日々

ナキトの事情(5)乃木=希典=ナキト

 それからの乃木は中佐から大佐、少将へと昇進していきます。
 一見、順調な軍人生活と思えるでしょ。でもね、彼の心は晴れ間なし(涙)。

 あの「軍旗喪失事件」が、ず~っと緒を引いている。
 と、多くの関連書籍文献では言われています。
 私の見解はちょっと違う。まあ「軍旗喪失事件」もあったでしょう。
 でもね、それだけじゃないんじゃないか。と思うのですよ。

 軍人という職業が合わなかったんじゃないか。と思うのです。

 西南戦争によって取り敢えず日本の内戦にはピリオドが打たれます。
 途中に台湾征伐もありますが明治27年日清戦争までは戦争はありません。

 で、その頃の乃木は、、、。

 酒とバラの日々。というか乃木は酒乱の日々と愛欲に溺れます。

 当時の軍人は料亭で会合と称しては飲食して気勢を上げていました。
 彼も流されやすいのでしょう。
 いや、自分を見失なわないようにという、いや酒が入れば結構見失って大暴れしていた。
 
 翌日は大変ですよ。昨夜の大暴れで調度品は壊すし、女将に土下座の謝罪です。

 その時は一応は反省はするのですが、次の日は、また同じ過ちを繰り返す。

 大阪では売れっ子芸者に二股かけたり、確か子供も生ませたんでしたかね?
 そこには修羅場もあったようです。

 乃木は男前でしたからね。相当にモテたようです。
 一般の年頃の女性からも「ちょっと!あの騎乗の貴公子誰?」とキャーキャーです。
 その中に静子夫人もおりました。
 薩摩士族の娘の自分にまさか長州から縁談が来るとは思わなかった。
 その相手が「例のイケメン」だったわけです。

 
 でも
 結婚しても、乃木はその素行の悪さを全然改めません。
 子供ができても変わらない。
 静子夫人は実家に帰った時期もあります。

 乃木の精神的に弱い部分を露出する時期ですね。
 これが一変します。
 なぜ?なにがナキトに起こったの?