あかんたれブルース

継続はチカラかな

美味しそうな柏餅から

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プロについて、考えました。

  もうすぐ端午の節句ってわけではないのですが、
  美味しそうな柏餅でしょ。

  これ、お気に入りお友だち・ジャズさんのお父さんが作ったものです。

  ジャズさんの記事には時々お父さんの趣味で作った和菓子が登場します。

  私はその都度、関心するのです。普通趣味で和菓子つくかなあ?と。

  先日、その疑問が解けました。

  彼のお父上は20代を和菓子職人にして生業としていたそうです。

  なるほど。納得。そういう、ことか。。。

 最近、プロがいなくなったと言われています。そんな声聞きませんか?

 プロと素人の違いってなんでしょう。
 プロって何?

   プロとは、一芸に秀でる者?

 いや、最近は素人でもプロに負けず劣らない技術や知識を持つ素人は多いです。
 というか、プロといわれるはずの人たちが劣る場合が問題なのでしょうか。

   プロとは、それを正業としてお金を得る者

 そのほうがシックリきますね。
 ただ、お金請求するにしても、↑でいう裏付けがないない場合も多いので
 プロの定義付けになるのかどうなのか?

 なんでこうなったのか?
 なんでプロがいなくなったって嘆かれるのか?

   会社とか組織の形態が変わったんでしょうね。
   効率化を図るためのシステムやマニュアルと管理態勢とか。機械化とかIT化とか。
   それも時代だから仕方ないでしょう。
   けれども、プロっていうのはテクニックとか知識以上に、
   意識の問題が大きいのではないでしょうかね。

例えば、 プロは仕事に責任を持つ。

 途中で投げ出さないとか?

 私は29歳で会社を作りました。
 その時に、共同経営者だった友人に、嫌な仕事だったらテーブルひっくり返そうと誓った。
 それが、私達の自由と夢でした。
 ところが、このテーブルがなかなか重い。結局、そういう事ができないんだよね。

 5年ほど前でしたか。
 ある小学生の教材の仕事をしました。
 教科書と同じで、全国の小学校の宿題や授業に使う問題集です。
 その見本を各学校の先生たちが競合業者数社の中から選ぶというものです。

 初めての仕事でしたが毎年の傾向をみると「ありきたり」で大したこともない。
 マンネリでイージーで魅力ある商品ではない。子供の興味を引けるようなもんじゃない。

 クライアントは是非、画期的なモノでイメージを一新させたいと求める。

 で、3パターンのひとつに諸外国の子供達の「学ぶ」姿を報道写真専門の会社から
 借りて提案しました。アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパ、日本。
 ノートのない子供は板を携帯の黒板のように使っています。
 それでも彼らの眼は輝いている。
 写真のクオリティーも最高のものでした。(超有名な写真家のものを格安で提供)
 
 結果、この案は却下。

 理由は、先行して先生達のモニターで図ったところ不評だったそうです。
 なぜ、不評だったか?

 「汚い」

 この一言だったそうです。

 私はそれまで色々な経験をしてきましたし、プレゼンがボツになったことも沢山あります。
 今回も3点のうちのひとつです。後の2点はまだ生きているのですが、

 私はやめた。

 この仕事を、断ってしまった。
 初めての経験でしたね。
 私はプロとして失格です。


    さて、ジャズさんもお父様の柏餅。
    プロの仕事だと思いませんか? たとえ、趣味でも。
    子供たちが頬張り喜ぶ姿が目に浮かびます。