Kちゃんが四年生になって新しい友達ができました。
一人が昨日紹介した寺田選手でもう一人が朴くん。
だいたい毎日三人で遊んでいます。帰宅すると飛んでいきます。
そのことを知ってKちゃんを知るお母様方が躊躇と意外と警告を囁きます。
寺田選手は以前とても粗暴で乱暴な問題児だったとか。
体格もよく、見た目は坊ちゃん刈りもジャイアン(笑)。
対するKちゃんは菩薩さまのような笑顔のお地蔵様のようなお子ちゃま。
「気をつけたほうがいいよお」とのことです。
朴くんは在日です。今年の春、お父さんが何者かに襲われて重症を負ったとか。
それもあって、その二人とKちゃんの組合せに異質を感じ、また心配もしてくれます。
でもさ、親とか大人が、そういう風に子供を観るっていうのもねえ。
綺麗事、理想論と言われるかもしれないが、私としては子供の気持ちを尊重させたいなあ。
寺田選手の父さんは昨年病気で亡くなったそうです。長い闘病生活の末。
そうい時期が長かったせいもあるんでしょう。きっと寂しかったのか。
気がつくと寺田選手のまわりには友達がいませんでした。
彼は心を入れ替えようと努めますが一度押された烙印はなかなか消せない。
唯一、朴君が友達になります。朴君も敬遠される事情もあったのか。
でも、日曜日は暇で暇でしょうがなかったと寺田選手は語ります。
朴君が日曜日の午後から3時過ぎまで、近くの教会に通わされているからです。
そこで、彼も教会に通いだしたそうです。
洗礼は受け手いませんが、教会の勉強は楽しいそうです。
三人は「三国無双」や「戦国バサラ」というゲームを通じて仲良しです。
私が見るに寺田選手は張飛で朴君は張遼って感じ。Kちゃんは、、、。
でも二人とも腕白なので、先日は度を超してKちゃんはずぶ濡れで帰宅。
「泣いたの?」
「泣いたよ。とっても痛かったんだもん」
「痛くて泣くの? 子供だな」
「子供だよ」
まあ、そうやって少年になってくれることでしょう。
寺田選手は体が大きいので時々力の加減が分からないようです。
でもね、すこし乱暴だけど、頭の良い子ですよ。
歴史なんかにも非常に興味があるようで、話を向けるとよく喋ります。
ホントはもっと話を聞いて欲しいみたいですね。
これからも三人がうまくやっていけるかどうかは分からない。
周囲の大人達が危惧するように、どこで何かの拍子に、
Kちゃんがイジメの対象になる可能性だってある。場合もあるでしょう。
でもね、大人が最初からそうやって条件をつけるのも変な話で、
そうならないように影で努めてやるのも大切かと思います。
私は寺田選手はイジメる立場にはならないような気がします。
それは、そう私が感じるだけ。彼は寂しかった。そして友達が欲しかった。と
この間の授業参観は「道徳」の時間を妻が参観したそうです。
テーマは「陰湿なイジメ」だったか。なにやらケーススタディーで
非道い話が紹介されて、それについて生徒が意見を出し合うものでした。
寺田選手曰く「俺だったらぶっ殺してやる」
相当にその理不尽な話に怒り心頭だったようです(笑)。
が、教育の現場では「情緒・正義感」よりもその表現を重視します。引きわけだ。
ましてや保護者の手前、寺田選手の正義感は苦笑いですまされてしまったそうです。
親の目から見て、Kちゃんは未完成であり、課題はたくさんあります。
しかし、その資質の中に「寛容」というものが確かにある。
このまま寺田選手や朴君との友情を育んでいけるならば、それを見守っていきたい。
仮に、もしそこでイジメとか生まれたら、私はズンズン出ていきます。
そのためにも、子供たちとも付き合っていきたいと思っている。可能な限りですが。
結局、子供には子供の世界があって、いろいろな事情が生まれます。
けれども放任というのではなく、親や大人の無関心はよろしくない。
他人の家の子を叱れる環境作りというのも大切なのではないかと思います。
昨日のプールのテストは寺田選手は飛び級で5級を合格したそうです。
Kちゃんは、、、。落ちた(汗)。、まだ7級のままです。
頑張れ、あとは体で覚えるしかない。来週も特訓だあ(笑)。
ビジュアルはひろさんの「健康日誌」より提供頂いてます。
http://blogs.yahoo.co.jp/bitter_sweets02