先週いっしょにプールにいった拳斗君とはクラスが違うでテストの結果は分かりません。
私の見るところ、Kちゃんと寺田選手の中間で、微妙。どうだったかな。。。
1年から3年生までは同級生でした。
手足が長くて、エキゾチックなイケメン少年です。サッカーをやってるのかな。
お父さんはベンガル方面の方でしょうか、詳しくは知りません。
母親の躾が厳しいようで、うちに遊びにきても4時半になるとサッと帰りって行きます。
風のように。まったく、潔く爽やかに。
以前、一度。少し遅くなったようだったので、
じゃあ、おじさんが送っていってやるよと自転車の後ろに乗せて
彼の家まで乗せていったことがありました。
拳斗君の家は、私たちの家からだいぶ離れていると聞いていたのと、
寒い時期だったので、もう薄暗くなっていたからです。
母親と彼と弟の三人暮らし。
昨年は弟をつれて拳斗君は母親の実家である秋田まで行ったとか。
小学3年生と保育園児が二人、新幹線に乗って。偉いものです。
そんなことをぼんやり考えて自転車をこいでいたら、
「もう、この辺でいいです」と拳斗君がいいます。
まだ、だいぶ手前のようなので、家の側まで送っていくよと私はこたえました。
遠慮してるのかな。せっかく送っていくのだから自宅前まで行こうと私は考えました。
最近、危ないしね。そんな事件が問題になっていた時期です。
私の背中で彼は合計三回、「もう、この辺でいいです」といいました。
彼の家の前で自転車を止めて、
「ここです。有り難う」と言って走り去る彼の後ろ姿とその先に古い木造アパート。
私はすごく後悔してしまった。
彼の気持ちを悟ってやれなかった。
大人は時々とてつもなく無神経だったりします。
子供は大人以上にナイーブだったりする。
ああ、彼の言葉の真意を汲み取れなかったなあ。
それから数カ月後、拳斗君一家は引越したそうです。
私のうちに来たときに「前より広くて新しくてキレイなんだ」と話してくれました。
離婚が増えて、子供を引き取って頑張っている母親は多いようです。
たとえ、経済的な問題があっても、片親でも、立派な大人になってほしいと思いました。
私にとって、拳斗君は清々しい風のような少年です。