お酒の話(2)
そうはいっても酒はアルコールですから酔いますよね。
個人差もある。また、日本人は体質としてその分解度が他民族に比べて劣るそうです。
気候環境体格もありますがロシア人なんて凄い。
中国人は北方の満州族の方々は強いし、酒のコミュニケーションに命を賭けてるようです。
逆に漢民族でも南方は比較的に弱い。
中国でビールが好まれるようになったのもこんなところからでしょうか。
酔い方で色々あります。
泣き上戸、怒り上戸、笑い上戸など。愉快に越したことはないですね。それも限度がありますが。
そうしても羽目を外しやすく、奇行に奔りやすい(汗)。
酒癖で一番不味いのは「酒乱」。
明治で一番の酒乱は第二代総理大臣を務めた薩摩の黒田清隆です。絶対に。
この人は、酒が入らなかったらいい人なのにねえ。の典型で、普段は正義感が強く爽やかな漢。
しかし、ひとたび酒が入ると狂人。妻を斬り殺したと伝えられております。
これは薩摩閥の封じ込めに流したデマ説もありますが、実際に彼の酒乱癖は動かし難い事実です。
薩摩人(鹿児島県人)には酒乱が多い。これも事実です。他県はどうかはわかりませんが。
薩摩で酒癖が悪い酒乱行為。つまり酔って暴言を吐くことを「山芋を掘る」といいます。
山芋は土に深く根を生やしているので、それを一心不乱に掘り出す様から、
何かに取り憑かれたように悪態を叫く図からでしょう。
もう少し、陰湿にネチネチタイプだと「ジジラを掘る」と言います。
ジジラの意味は不明ですが、なんか畳のゴザをむしって掘り出す感じかな。
どっちにしろ、こんな言葉があるくらいですから、客観的に困った行動とされていることに間違いない。
酒乱云々はあんまりほめられたものではありませんが、民度とも関係しますかね。
民度といえば、日本の海外旅行者の評判がいいようです。ひと昔前は最悪でしたが。農協ツアーとか。
ひと昔前の新聞記者の宴会は酒乱の嵐で暴力沙汰は当たり前だったそうですよ。
お互いが普段の鬱屈を忘年会や社員旅行の宴席でぶつけて最後は腕力で決着のだとか。
野蛮!
と思うかもしれませんが、それで後を引くこともなかったのでいい時代だったのではいでしょうか。
今だったら考えられませんね。
そう考えると、「ノミ」ニュケーションも悪くはないか。