あかんたれブルース

継続はチカラかな

山彦が釣り針捜索で最初に立ち寄った場所

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 古の昔、神々と人間が共存していた頃、
 山幸彦は兄の釣り針を探しに、錦江湾から船に乗って
 この辺りの海岸まで来たそうです。

 この景勝の浜辺に最初に船を寄せたと伝えられています。

 この立神という岩は別名「火之神」。
 山幸彦(火遠理命 若しくは 彦火火出見尊敬)の別名も火の神。

 烏帽子姿のこの男岩はこの町のどこからでも見ることができます。

 遠目にはベールを羽織った女神像のようですが、
 近づくと猛々しい姿に豹変します。

 これを男立神(おどごたっがん)と云い、
 東の対岸には丸みをおびた女立神(おなごたっがん)も存在します。
 言い伝えでは双方が昔、喧嘩をして
 女立神は岩を投げつけ、男立神は炎を噴いて山々を燃やしたとされます。

 また双方の間を火柱で結ばれていたという古い言い伝えもありました。

 因みに、この周辺には多数の縄文式土器弥生式土器が出土して、
 古くから人々が住みついていたことを証明しています。

 大正から昭和初期頃までは
 この立神周辺で鰹漁に使う雑魚を捕っていたそうです。
 漁師にとってこの岩は神そのもので、
 立神(たっがん)と呼び捨てにせず、
 立神殿(たっがんどん)と敬意をあらわしています。

 もっとも殿(どん)は西郷どんから小動物までよくつけて言い表します(笑)。

 蛙殿(あっぺどん)
 鼠殿(ねずんどん)
 中山勤殿(なかやまきんどん) 旭町の煙草屋の御主人
 月殿(つっどん)
 盆殿(ぼんどん)
 彼岸殿(ひんがんどん)
 正月殿(ひんがんどん)

 これも日本のアニミズムの足跡ですかね(汗)。