あかんたれブルース

継続はチカラかな

言語を通しての薩摩と福建省

 「 ミン ノ ミン ニ ミッ ガ イッタ 」

 って、どういう意味か分かります? これ一応は日本語です。

 正解は「右の耳に水が入った」

 方言って難しいですよね。ただ、これを一発で聞き分けられる外国人がいる。

 このブログでもよく登場する福建省の劉さん。
 驚きました。

 鹿児島県は全国でも青森に匹敵する方言の強い地域ですが、
 この薩摩弁に支配される地域にあって、私の故郷は言語の孤島のように
 一種独特の発音と単語で独立しています。
 
 元々、薩摩弁というのは関ヶ原の戦いの敗戦を契機に
 徳川幕府の隠密から機密情報が漏れることを危険視して作られた造語だとか。
 従って、九州の福岡から南に浸透している九州弁とは異質なようです。

 そのなかでも私たちの地域だけが異端児なのは
 「海の道」の影響からで、倭寇の影響から浙江省福建省
 また五島列島朝鮮半島の影響があるようです。

 これは自説というよりも
 司馬遼太郎の『菜の花の沖』『韃靼疾風録』などでも紹介されています。

 
 私たち地域は鹿児島よりも浙江・福建省に近いのかもしれません。

 つまり、海の窓口があるために元薩摩弁が温存された。
 以前、金田一春彦先生が地元で講演なさったときに
 そんなことを言っていたとか言わなかったとか。

 地元の抱腹絶倒ギャグを標準語に翻訳して東京の友人に話しても
 理解してもらえませんが、
 福建人に話すと腹を抱えて笑ってくれます。(嬉しい)

 言語は違っても魂は繋がっているのか。

 ガサツで騒々しくて頭の痛い福建人。
 頭の痛いことです(汗)。


 人類は みな 兄弟