剣道はスポーツではない。
と言われます。
武道なのだと。武道はスポーツではない。
日本の伝統的な武道。柔道や空手や合気道、弓道、薙刀など
武道はスポーツではないんだ。という主張には頷けるところがあります。
では、競技としてはどうでしょうか。
剣道の第一は礼儀作法から精神修行をモットーとしますが、
やはら対戦格闘技であり、試合というのは大きな意味を持ちます。
競技という大会があれば、勝ち進んで優勝を望むものです。
そこに勝ち組負け組が生まれることは必然なのですが、
そのことに危惧する指導者の存在を知りました。
本来はそういったものではない。と言うのです。
剣術と言われた剣道が防具を用いだして広く普及しだしたのが
徳川の後期あたりだと思います。
千葉周作あたりがその頃の人です。
普及というのは武士階級だけではなく広く一般町人含めての意味。
元々は真剣、木刀で。竹刀は一番最後です、それでも痛い。
剣術は殺人の技術ですから、そうそう打ち合っては命がいくつあっても足りない。
それでも、その普及を考えれば競技としての魅力は大きく、
生徒、指導者、そして父兄などの保護者には最大の関心事になります。
学校教育の問題からこういった武道が見直されてきているそうです。
それでも剣道人口は激減の一途をたどっているとか。
矛盾は、
生涯剣道を通しての修行を第一に考えるものが、
どこかで、結果を優先してしまう。
それを危惧している指導者は多いそうです。
全体的にみれば少数ですよ。
国際スポーツとして普及した柔道の試合を見るたびに
日本人と外国人はまったく違ったルールで戦っているように感じます。
難しいものですね。