あかんたれブルース

継続はチカラかな

逃亡者の行方

 いま掛け捨て保険のCMに鳥越俊太郎が出演しています。
 癌と闘っている。
 その最後に彼のメッセージ
 「逃げてはいけない。」

 こういう病気とかの場合、「逃げるな」という提言は素直に聞けるものですね。
 それは、病気が不可抗力で運命的で対峙するものに姿がないから?
 それとも、自分は別と少し先にあるかもしれない対岸のifだから?

 逃げるな。戦え。というと だいたい気持ち的に引いてしまいます。

 でもね、目の前に熊が現れたら 逃げてはダメですよ。マタギの一蔵の談

 放し飼いのバカ犬が現れても 逃げてはダメ。追っかけて来ます。馬太郎の談

 そういう話でなくて(汗)

 かといって、闇雲に突進してもダメ。
 たとえば、喧嘩慣れしていない人が急にそんな状況に陥って
 切迫して興奮して突撃する場合が多いですが、必ず悲惨な結果になります。

 勝負には駆け引きがあって、「引く」行為が伴います。
 これは逃げでは決してありませんから誤解しないでください。
 押したり引いたりさざ波のように。動かない事さえも行動のひとつ。

 平和ボケしてる私たちはそういったカンを失っている。

 無理して戦う必要はありませんが、
 常にその姿勢は保っていないと顔立ちにも緊張感がなくなって
 間抜けな顔になってしまう。

 ダイエットやエステ以前の話。
 男の顔も女の顔も履歴書。若さだけではないんだな。

 戦うためには戦略と戦術が必要です。

 勝った負けたは時の運もあるでしょうし、
 その勝負が何を意味して、最終局面はどこで、何を獲ようとしているのか。
 何を守ろうとしているのか。
 どうしたいのか。

 こういうのをグランドデザインといいます。

 その上で、その気構えで、
 「戦わずして勝てるなら、是上策」と孫子も認めている。
 
 イジメは学校でも職場でも蔓延していますが
 相手はイジメる相手が絶対に逆らわないと確信しているから「やる」。
 ハムラビ法典の「目には目を」ではありません。

 言わんとするところは。

 そういう気構えでいないと
 ダメだ。

 私が言いたいのそういうことです。