あかんたれブルース

継続はチカラかな

そもそも破綻の始まりはFAXから

 確かなことは、とにかく私たちは忙しい。

 昔はこうじゃなかった。

 体験的に考えてみると
 この加速度を一気アップさせたのがFAXの普及だと思います。

 私が23歳頃でしたかね。当時のFAXはG2、G3とか規格が異なって
 会社に導入するのに苦労した憶えがあります。
 便利なものでした。相手先に届けなくてもいい。時間の短縮。
 これで私は楽になる。

 ところが、この効率化が仕事の量を増やす結果となります。

 携帯電話もそうですが、いまでは小学生も持っている。

 その普及前の携帯は背中に背負って持ち運ぶ無線機のような形態。
 大きい。重い。
 チェックメイツキングツー こちらホワイトロック の世界です(汗)。
 新聞記者やイベント関係者もしくは自衛隊とかですかね。

 携帯の普及以前はポケットベルなんていうのが流行りました。

 「馬太郎さん、私ポケベルを持ったの。いつでも鳴らしてね」

 「あ、そう」

 一ヶ月後、誰もポケベルを鳴らしてくれない。と彼女は解約してしまう。
 そう言われてもねえ(汗)。

 FAXや携帯そしてインターネットの普及で便利になりました。
 非常に効率的ですが、そのぶん仕事は増えていきます。

 ひとつひとつの仕事は昔に比べて能率アップしますが
 仕事は増えているので気は抜けない。神経ばかりがピリピリさん(涙)。
 そしてビジネスモデルだのシステムだのが台頭してきて
 部署管理者というポストが乱発されていく。
 実際に仕事をやるのは兵隊(社員)ですからね。

 会社は利益を追求しますから数字が勝負と
 夏休み前のスケジュールよろしく蟻のはい出る隙間のないくらいに
 重箱の隅を埋めていきます。

 これじゃあ辛いよね。

 こうやって効率化、経済至上主義、資本主義が拡大進化していくとどうなるか?

 共産主義になる。

 行き過ぎた資本主義は破綻を来たし、実験的な社会主義を経て共産主義になる。
 ロシアや中国の失敗なんて関係ありません。
 双方、資本主義さえ経験せずにワープしてしまった国ですから。

 むしろ、米国や日本が危ない。

 別に共産主義が悪とは思いません。貧富の格差も是正できるかも。
 でもね、急激な社会変革で一番苦労を強いられるのは私たち庶民。

 そういうことを懸念して20世紀の経営者は色々模索して対応に努めてきました。
 が、最近の流れはそれとは別ですからねえ。

 なんにしても、経済が活性化しても生活は楽にならない。
 この不満は確かな声だと思います。

 じゃあ、どうする?