あかんたれブルース

継続はチカラかな

『自虐の詩』とゴーダ君のペーソス

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こころの王国(3)



業田良家の『自虐の詩』が映画化されているようですね。

連載当初はそのドメスティックでブラックなギャグがなんか嫌で背を向けていたのですが、
いつの間にか「日本一泣ける四コマ漫画」に進化していたようです。

物語は薄幸の女・幸江と身を持ち崩している男・イサオの愛の物語。
リアリティーがあるっていえばありそうな、なそうなメルヘン。か?

1983年の業田良家のデビューは憶えています。
講談社ヤングマガジンの『ゴーダ君』でした。

主人公は本人なんでしょうね。
最初から自虐といえば自虐ですが(笑)。
貧乏とペーソス溢れる作風に「ポストいしいひさいち」を予感しました。
面白かった。今でもファンですよ。

でも『自虐の詩』はなんか付いていけなかたなあ。。。

というのは、
そのデビュー作『ゴーダ君』の途中で、
一人暮らしの主人公が母親と同居する。なんの説明もなく。
生活感溢れるストーリーから、リアルタイムな著者のシチュエーションかと理解しました。

ゴーダ君は母子家庭なのか。もしくは事情のある家庭なんだうなあ。と

余計にゴーダ君と業田良家のシンパになった。ものです(笑)

それもあって、
自虐の詩』の幸江と出会った瞬間
これは彼の母親か。と
思ってしまった。

なんとなくね。

そのうち漫画とも距離をおいてしまったので、
業田良家も『自虐の詩』も忘れはしないけれど、少し遠くなっていっていました。

自虐の詩』は幸江の幼い頃からの大河ロマンになっているようです。
そして「日本一泣ける四コマ漫画」に進化していた。か

笑いと涙の際どいボーダーラインを天才・業田良家は繊細に歩んでいた。

貧しさがリアリティーを無くしいくなかで
深く読者の支持を獲ていたようです。合掌



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